本木雅弘、万感の思いでオスカー像をナデナデ!凱旋会見は30分延長!!
第81回アカデミー賞
28日、第81回アカデミー賞で見事、外国語映画賞を受賞した『おくりびと』の主演、本木雅弘と滝田洋二郎監督が黄金に輝くオスカー像とともに登壇し、凱旋報告会見を行った。会場となったホテルニューオータニ、芙蓉の間には日本映画初の快挙を成し遂げた二人の声を取材しようと、多くのマスコミが集結し、異様な熱気と歓喜に包まれていた。
この日の夕方、ロサンゼルスから成田空港に到着した本木は、日本でのフィーバーぶりに改めて感謝と喜びをにじませながら、数日ぶりの再会となる黄金のオスカー像をなでながら、「さらに輝きが増していますね。磨きましたか?」と笑顔で滝田監督に問いかけていた。
数日間、ロスに滞在し短いオフを楽しんだという本木は、授賞式後に会場となったコダックシアターを再訪問し、当日の華やかな雰囲気から一転し、何事もなかったように静かな現場を目の当たりにし「あれは幻だったんじゃないかと思った」そうだが、現地に並ぶ雑誌に目を通しながら、『おくりびと』のオスカー受賞を改めて実感したと語っていた。
今回のオスカー受賞については「8冠を達成した『スラムドッグ$ミリオネア』もインドを舞台にした作品でしたが、やはり多様な人種が混ざり合って一つの世界を作っているんだと思います。その一部に『おくりびと』も含まれていた。そして作品が持つ柔らかい救い、温かな光が新鮮に映ったのではないか」と自己分析。一方、滝田監督も「奇跡の大逆転で受賞できた。アメリカでもビッグサプライズと報じられた」とテンション高めに語ったほか、受賞発表後、ステージに向かう途中でブラッド・ピットと目が合ったことや、壇上でプレゼンターとハグすべきか迷ったことなどとっておきの思い出エピソードを披露。当初の予定を30分も越える大盛り上がりの凱旋会見となった。
現在、映画『おくりびと』はオスカー効果で、上映期間が25週間目に突入するという異例のロングラン上映が続いているほか、合計38か国での配給も決定。また、第81回アカデミー賞で司会を務めたヒュー・ジャックマンは、先日のPR来日時に『おくりびと』を鑑賞し「最初はコメディーで始まり、感動に変わるのが、ハリウッド映画と違った展開で新鮮で面白かった」とコメントしている。
映画『おくりびと』は丸の内ピカデリーほかでロングラン上映中
「第81回アカデミー賞授賞式ダイジェスト」は3月1日(日)よる10:20よりWOWOWにて放送