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ソ・ジソブだけじゃない!『映画は映画だ』の知られざる師弟のドラマ!

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ソ・ジソブ
ソ・ジソブ - (C) 2008 SPONGE and KIM KI-DUK FILM.All Rights Reserved

 日本でも人気の高いソ・ジソブ主演という点ばかりが注目される映画『映画は映画だ』には、実は知られざる師弟のドラマがあった。

映画『映画は映画だ』写真ギャラリー

 本作の製作と原案を務めているのは、韓国映画界の異端児キム・ギドク監督。オダギリジョーを主演に迎え、独特なラブストーリーを展開させた、映画『悲夢(ヒム)』でその名前を覚えた映画ファンも多いかもしれない。そんな彼のもとには、明確な意思と夢を持った監督や演出家のタマゴたちで形成されている“突破口”というグループがある。本作の監督であるチャン・フンもそのメンバーの一人で、キム・ギドク監督による映画『サマリア』から演出部に参加し、約4年という長い下積みを経て、念願の監督デビューを果たした苦労人だ。

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 キム・キドク監督による原案であったからこそ、自分で撮ってみたかったと語るチャン・フン監督。無名である彼が、異端児とも鬼才とも呼ばれ世界中から注目を浴び続けるキム・ギドク監督の世界に挑戦しようとする姿に、師匠を越えようとするハングリー精神を見て取ることができる。下積み時代から彼の才能を見抜いていたキム・キドク監督は愛弟子が脚色したシナリオを高く評価したものの、自分のリズムで映画を作ってほしいと考え、現場を訪れた際にはチャン・フン監督に声を掛けることなく、遠くからその姿を見守っていたという。

 完成した作品は韓国の名だたる映画賞に軒並みノミネートされ、低予算ながら大ヒットを記録し、映画監督としてチャン・フン監督は幸先のいいスタートを切った。その成功をまるで自分のことのように喜び、チャン・フン監督のエンターテインメント性あふれる演出を素直に受け入れたキム・ギドク監督。一方、作品のさまざまな部分に散りばめられたキム・ギドク色を「彼のもとで学んだのだから当然」と否定しないチャン・フン監督。知られざるドラマを経て、本作は互いを信頼し合う師弟が生んだ究極の一本と呼ぶにふさわしい作品となったのだ。

映画『映画は映画だ』は3月14日よりシネマスクエアとうきゅうほかにて全国公開

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