『トワイライト』シリーズ3作目の監督はギレルモ・デル・トロが期待する新星監督に決定
鬼才ギレルモ・デル・トロにその才能を認められて、『永遠のこどもたち』で長編監督デビューを果たしたフアン・アントニオ・バヨナ。ギレルモ監督に可愛がられ、監督が温めていた企画『ヘイター』(原題)の監督の座まで譲られたフアン監督が、大ヒット映画『トワイライト~初恋~』のシリーズ3作目でメガホンを取ることが明らかになった。
ハリウッド・レポーター紙のブログ版とDeadline Hollywood Dailyが相次いで伝えたところによると、フアン監督が『トワイライト』のシリーズ3作目『エクリプス』(原題)の監督として決まったとのこと。『エクリプス』の監督候補としては、これまでに『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』のジェームズ・マンゴールド、エレン・ペイジ主演の映画『ホイップ・イット!』(原題)で監督デビューを果たすドリュー・バリモア、そしてシリーズ2作目『ニュームーン』(原題)でメガホンを取るクリス・ワイツ監督の兄であるポール・ワイツ(『アバウト・ア・ボーイ』)の名前が挙がっていたが、ハリウッドでは無名に近い若手監督であるフアンが大ヒットシリーズの監督に選ばれたことに対してかなり驚きの声が上がっている。
シリーズ3作目に当たる『エクリプス』は、ステファニー・メイヤーの原作小説の第三期(刊行されている小説7~9巻「赤い刻印」「冷たいキスをあたしに」「黄昏は魔物の時間」)が映画化される。『嵐が丘』をモチーフにしたストーリー展開で、第二期でベラと親密になったジェイコブが求愛し、ベラは吸血鬼のエドワードと人狼のジェイコブの間で心が揺れる究極のラブストーリーだ。『エクリプス』の全米公開日は2010年の6月30日を予定していて、シリーズ2作目『ニュームーン』の全米公開日が今年の11月20日であることから、製作するサミット・エンターテイメントは最初から2作目と3作目を違う人物にメガホンを取らせようと考えていることが伺える。キャサリン・ハードウィック監督、クリス・ワイツ監督、そして『エクリプス』を監督するフアン監督と、シリーズを通して異なった異なった監督にメガホンを取らせる方式が成功するかどうか結果が楽しみだ。
主人公のベラとエドワードには、シリーズを通してロバート・パティンソンとクリステン・スチュワートがふんし、シリーズ2作目『ニュームーン』にはダコタ・ファニングが吸血鬼の王族ヴォルトゥーリ一族の吸血鬼ジェーン役で出演することが正式に発表されている。『トワイライト~初恋~』は、日本では4月4日に封切られる。