ギリシャ神話を題材にした人気児童書の映画化作品にピアース・ブロスナン、ユマ・サーマンが出演
007シリーズ第17作『007/ゴールデンアイ』で007役と006役で共演したピアース・ブロスナンとショーン・ビーンが、再共演することが明らかになった。フォックス2000ピクチャーズが正式に発表したところによると、ピアースとショーンが再び顔を合わすのは新作『パーシー・ジャクソン・アンド・ライトニング・シーフ』(原題)で、ユマ・サーマン、ケヴィン・マクキッド、メリーナ・カナカレデスも出演する。同作は、リック・リオーダンの人気児童書「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃」を映画化するもので、学校生活に馴染めず、問題ばかり起こしている少年が神と人間とのハーフであることを知り、盗まれた雷撃を取り戻すために冒険の旅に出るファンタジー・アドベンチャーだ。本書は、ギリシャ神話に登場するオリンポスの神々がアメリカに移住して、人間との子供を作ってしまうという奇想天外な設定とミステリー要素のあるアドベンチャー・ストーリーでベストセラーを記録しており、映画は第二の『ハリー・ポッター』シリーズになるのでは期待されている。
ショーンは全能の神ゼウスを演じ、メリーナがゼウスの娘で知恵・学芸・勇武の女神アテナ役、ケヴィンが海の神ポセイドン役を演じ、ピアースは半人半馬のケンタウルス、ユマは見たものを石に変える魔物メドゥーサにふんする。『ナンバー23』のローガン・ラーマンが主人公の息子役を演じ、監督は『ハリー・ポッターと賢者の石』のクリス・コロンバスがあたり、脚本はクリス監督とクレイグ・ティトリーが共同で手掛ける。撮影は今月からバンクーバーで行われ、2010年2月12日の全米公開を予定している。
ギリシア神話は日本でも人気が高く、昨年にはアニメとドラマを組み合わせたバラエティ番組「絶対やれるギリシャ神話」がTVで放映され、人間臭い神々が登場している。本作の神々もアメリカへ移住して子供を作ってしまうようなユニークな存在で、日本人にも受けるのではなかろうか。