衝撃の事実!9歳の妻が傷だらけ!未成年の少女と結婚し放題のアフガンの現状
ロンドンで開催された第5回バーズ・アイ・ビュー映画祭で、アフガニスタンの女性監督によるドキュメンタリー映画3本のイギリスプレミアと討論会が「リスキー・ビジネス:アフガン・ウィミン・フィルムメーカーズ」と題して行われた。
夫の妻への家庭内暴力を描いたアルカ・サダット監督の映画『ハーフ・バリュー・ライフ』(原題)では、生々しいやけどの跡だらけの手を見せながら泣きじゃくる9歳の妻が痛々しい。法律で定められた最少結婚年齢はあっても、それを破った場合の罰則がないため、父親や兄弟などによって品物のように嫁がされていく幼い少女が多いのだという。
ディル・アフラズ・ジーラク監督の映画『ア・デイ・イン・ザ・ライフ・オブ・ラヘラ』(原題)に登場する少女は、元気な印象で痛々しさはないものの、家では小さい兄弟の面倒を見ながら家事もこなし、アフガニスタンの女の子としてはめずらしく通っている学校でも、年少の子らの面倒を見る役目をにない、水を売り歩く商売もしていると、働きづめであることに変わりはない。
シャキバ・アディル監督の映画『ア・ガール・フロム・カブール』(原題)ではカメラウーマンとして働く高学歴の女性のジレンマが描かれていて、結婚すればその仕事を辞めなければならないが、独身で仕事を続ければひぼうや中傷の的となる……といった内容だ。
本国アフガニスタンで上映される予定はないという3作品だが、討論会に参加予定だった3監督ともアフガニスタンの情勢により来られなかった。その代わりにアフガニスタンの女性サッカーチームを撮った映画『アフガン・ガールズ・キャン・キック』(原題)のイランの女性監督バハレフ・ホセイニ、映画『アフガン・スター』(原題)でサンダンス映画祭の監督賞、観客賞を受賞したイギリスの女性監督ハバナ・マーキング、BBCでアフガニスタン女性向けラジオ番組「アフガン・ウーマンズ・アワー」のプレゼンターを務めたアフガニスタンの女性キャスター、ザーグナ・カーガーが登場。3人が訴えるアフガニスタンでの女性の苦しい状況を感じられるイベントとなった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)