ナオミ・ワッツ、第一子を生む直前に出演を決意した新作映画について語る!
人気女優ナオミ・ワッツが、新作映画『ザ・バンク 堕ちた巨像』について語ってくれた。本作は、インターポールで働くストイックな捜査官サリンジャー(クライヴ・オーウェン)が、大手銀行の不正行為を暴くために、地方検事ホイットマン(ナオミ)とコンビを組んで捜査するアクション・スリラー。
この映画の出演をオファーされたとき、ナオミはちょうど第一子を生む直前だったらしい。「トム(・ティクヴァ)監督に無理やり引っ張り出されたの……って冗談(笑)。この脚本を渡されたとき、トム監督とクライヴの参加が決まっていて、それだけでも脚本を読む価値があると思ったの。だからトムがわたしのために撮影日を調整してくれて、実際にわたしがクランクインしたのは子どもを出産してから3か月経ってからだったわ」と撮影秘話を語ってくれた。
劇中には、クライヴとナオミのロマンスがまったくないにもかかわらず、二人の関係が非常に魅力的に見えるときがある。「数パターンのラブシーンを撮ったけれど、一つもこの映画に適していなかったの……これも冗談ね(笑)。とりあえずワンシーンだけ、クライヴとの関係が深くなる可能性を秘めたシーンを撮ったわ。けれど、ロマンスはこの映画に適していないのよ。その決断をしたトム監督は本当に素晴らしい演出家で、いつも観客が予想したり、期待していることは絶対やらないのよ」と話してくれたナオミ。劇中での二人のケミストリーは、この作品の魅力の一つでもある。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)
映画『ザ・バンク 堕ちた巨像』は丸の内ピカデリーほかにて全国公開