不況の影響?ハリウッドで撮影するメジャー映画が激減
ハリウッドで撮影されるメジャー映画の数が激減していると報じられている。ガーディアン紙(電子版)によると、昨年ロサンゼルスで撮影された映画で、予算が7,500万ドル(約74億円)を超えるメジャー映画はたった5本で、昨年の21本を大きく下回っているそう。
さらに、1996年には71本だったことを考えれば、近年のハリウッド制作離れの深刻さがわかる。同紙によると、その理由は、世界に広がっている不況や、ハリウッドで起こった全米俳優協会や全米脚本家協会のストライキも影響しているよう。さらにロサンゼルスの外で撮影する流れが強くなっていることも挙げている。
ロサンゼルスでの映画撮影許可関連の事務を担っているフィルムLAによると、今年の四半期の製作日数総数は11万431日で、これは昨年の56.3パーセントにあたり、1993年以来最低の数字だという。カリフォルニア州は最近、5年にわたる映画制作の推奨政策プログラムを立てたが、これは独立系映画の制作をうながしてもハリウッド・メジャーのような大予算規模の映画制作には不十分と言われている。