ミッキー・ローク、死んだ愛犬をジョークにした人気ホストに宣戦布告
映画『レスラー』の熱演で、本年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたミッキー・ロークの愛犬が、オスカー授賞式の直前に亡くなったことは日本のメディアでも報じられたが、今なお愛するペットを失った悲しみで苦しむミッキーを怒らせる出来事が起きたようだ。
アメリカの映画情報番組「E!」の中で放映されるコメディー・シリーズ「ザ・スープ」(原題)で、人気ホストのジョエル・マクヘイルがミッキーの死んだ愛犬をジョークにしたのだ。番組内で本年度のアカデミー賞の結果を皮肉ったジョエルは、「多くの人が(今年の)オスカーは同性愛者に好意的だったと言っていますが、もっと同性愛者に対して友好的にするための方法をわたしたちは考えました。どうすればいいかというと、ミッキー・ロークの亡くなったチワワに弔辞を述べればいいのです!」とコメントしたのだ。このジョークを知ったミッキーは、16日に出演した映画『ジ・インフォーマーズ』(原題)のプレミアのレッドカーペットで記者たちに食ってかかり、「おれの愛犬を笑いものにしたやつはどいつだ? クソ野郎! ジョエル・マクヘイルはどいつだ? 顔をひっぱたいてやる」と言い、死んだ犬をジョークにするなんて良くないことだとほかの番組の記者に話し、ジョエルに会ったら伝えてくれとコメントした。幸いにも、プレミア会場にジョエルはいなかったので騒動に発展することはなかったが、オンライン上では「わたしも自分の犬の悪口を言われたらぶん殴ってやるわ!」「人の飼っているペットの悪口を言うのは良くないこと」「普通、親友の悪口は言わないものだろ……ましてその親友が亡くなっているのに」とミッキーに好意的な意見が多数で、「ジョエルはいつもすべての人やものをジョークにしている」「ジョークをマジで受け止めない方がいい」というコメントもあった。
スターと人気ホストが対立するのは多くの場合その無遠慮な発言が原因で、今年のゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞授賞式でアンジェリーナ・ジョリーが人気ホストのライアン・シークレストを無視したのは、アンジーの母親マーシェリンさんが危篤状態だった2006年のゴールデン・グローブ賞で、子どもたちにどんな朝食を与えたか聞いたライアンに対して「シリアル。シリアルよ」とコメントしたアンジーを無反応で冷たい人だとライアンがコメントしたせいだと言われている。ミッキーにとっても死んだ愛犬のロキちゃんは、最低の時期に自分のそばにいてくれた大切な家族の一人。ジョエルは、オスカー受賞式後に「オスカーよりロキに長生きしてほしかった」とコメントしたミッキーの心情をもう少し考えるべきだったのかもしれない。