劇場版『銀河鉄道999』が30年を経てよみがえる！メーテルが現代に光臨！

　松本零士の描く伝説の名作漫画「銀河鉄道999」が初めて劇場映画公開されてから30周年にあたる今年、本作が初めてブルーレイ化されることがわかった。

　1977年、少年キングでの連載が始まって以来松本零士の描く、精密でありながらファンタジックな世界観が多くの人々を魅了し続け、1981年にいったん連載が終了するまで、テレビアニメ化や映画化でファンをどんどん増やし、その人気は国民的となった。

　特にこの劇場第1作目は、1979年に映画化されたが、すでに放映されていたテレビアニメとは一線を画し、原作が連載中にもかかわらず、先に映画で物語の核心に迫っていくという潔さと、世界観をしっかりと作りこんだその完成度の高さに大ヒットを記録。この年の邦画の興行収入ナンバーワンとなった。また当時の人気グループ、ゴダイゴによる主題歌も記録的大ヒットを飛ばし、その楽曲は今でも歌い継がれる名曲となった。

　満を持してシリーズとしては初のブルーレイ化になる本作はHDリマスターとしてデジタル処理をされ、鮮やかな映像でよみがえる。また、劇場公開からちょうど30年にあたる8月4日には『銀河鉄道999』映画祭の開催も決定。そのほかにも「メーテルを探せ！」イベントでは、リアルなメーテルを選出してみたりと、今年後半は『銀河鉄道999』で盛り上がりそうだ。

　また、このブルーレイ化にあたっては松本氏もコメントを寄せ、「親から子、子からまた孫まで、世代を越え見ていただいている『銀河鉄道999』。今やそれは国境も越え、海外まで広がっています。『劇場版999』のスタッフは、みんな力の限り、頑張って制作してくれた。りんさん、小松原さん、椋尾さんをはじめ多くの素晴らしいスタッフに恵まれたことに感謝しております。その想いに、自分の想いを重ねて楽しんでいただきたい」と当時を振り返り万感の思いを語った。

　物語は機械の身体を手に入れ、永遠の命を約束されている人間たちの世界の中で、機械の体を買うことができない少年、鉄郎が機械の身体をタダでくれる星へ向かう銀河鉄道999に謎の美女メーテルと乗り込み旅をするロードムービー。謎の美女メーテルの美しさもこの物語を伝説に押し上げた要因のひとつ。美しくよみがえった映像でじっくり楽しみたい。

ブルーレイ『銀河鉄道999』（1979年公開）は9月9日発売 税込5,250 円