ウディ・アレン監督、写真の無断使用をめぐる裁判が開始
ウディ・アレン監督が、無断で自分の写真を広告に使用したアメリカのアパレル会社に対して起こしていた訴訟の裁判が始まった。使われているのは、ウディ監督が主演・監督した1977年の映画『アニー・ホール』の中から、ウディ監督が敬虔なユダヤ教のラビの衣装をまとっているイメージ。アパレル会社はこのイメージの使用について謝罪し、広告はまもなく取り外されたが、ウディ監督はイメージの使用を許可していないとして1,000万ドル(約9億4,000万円)以上の損害賠償を求めている。
当初、アパレル会社を弁護するチームは、ウディ監督の写真は1,000万ドルの広告価値がないと反論し、ウディ監督の過去の人間関係を持ち出して、証人としてウディ監督の元妻のミア・ファロー、そしてミアとの間に養子にした養女で、後にウディ監督と結婚したスン・イーさんを召喚すると言われていた。ウディ監督は、元妻のミア・ファローとの間に養子にした娘、スン・イーと関係を持ち、ミアと離婚、後にスン・イーと結婚するスキャンダルを起こしている。結局、ウディ監督側の弁護士がこれを「不合理」として反対したため、アパレル会社側が折れ、その代わりに言論の自由を焦点に弁護を進めるとしている。