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ビバリーヒルズで日本の人気アニメ展覧会!「セーラームーン」「北斗の拳」「ドラゴンボール」

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展示されている「AKIRA」「ベルサイユのばら」のセル画
展示されている「AKIRA」「ベルサイユのばら」のセル画 - Photo:Atsuko Kohata

 アカデミー賞で知られる映画芸術科学アカデミーの本拠地であるビバリーヒルズの会場で、日本のアニメや漫画のセル画約400枚などを展示した展覧会「ANIME!High Art-Pop Culture」のレセプションが14日に行われ、関係者一同が出席した。

 5月15日から8月23日まで開催される本展覧会は、日本のアニメと漫画の歴史をいくつかのアングルからとらえ、アメリカ人にわかりやすく説明したもの。アニメ「鉄腕アトム」「鉄人28号」などが生まれた1960年代初期の歴史から始まり、アニメ「アルプスの少女ハイジ」など日本が海外とコラボレーションしたアニメや、スタジオジブリの作品などを紹介。また、日本独特の「少女マンガ」「少年マンガ」、成人向けのマンガなどのジャンルを外国人にわかりやすく説明。アニメ「ベルサイユのばら」「美少女戦士セーラームーン」「北斗の拳」「ドラゴンボール」、そして映画『AKIRA』など、各ジャンルに関連したセル画、ビデオ、フィギュアが会場全体に展示されている。

 本展覧会は、もともとフランクフルトのドイツ映画博物館が開催したもの。それをアカデミーが興味を持ち、今回両者が協力して主催することに。アカデミー側の責任者エレン・ハリントン氏は、今回の展覧会を開催した理由について、「日本のアニメはアメリカで大変な人気がある。アメリカのさまざまなメディアに多大な影響を与えている」と説明。また、「日本のマンガはアメリカのコミックと違い、ティーン対象以外にも、大人向けのマンガやファンタジー、そしてSFなど、さまざまなジャンルのものがあり、読者の層が本当に厚いということを見せたかった」と語った。

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 本展覧会の発案者でありドイツ映画博物館のキュレーター、ジェシカ・ニーベル氏は、本展覧会で一番大変だったのは、展覧会の本を作ることだったと話す。「日本のアニメとマンガを芸術としてとらえた書物がドイツ語でも英語でもほほとんどない状態で、さまざまな専門家に取材をしなければならなかった。でも、その結果、本展覧会の本は、アニメとマンガを芸術としてとらえた世界で初めての本になったと思う」とコメント。

 その成果が本展覧会の展示にもよく現れていると思った。この展覧会の最大の魅力は、展示物の数や内容よりも、日本人には当たり前過ぎて見過ごしてしまいそうなアングルから日本のマンガ文化を説明している点だろう。展示会場の簡潔でわかりやすい説明文を読みながら、小規模ながらも的を得ている本展覧会の質に関心した。(取材・文:こはたあつこ / Atsuko Kohata)

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