柳楽優弥と清水崇の強力タッグで世界中が注目!日本映画初のデジタル3D映画
日本映画史上初となるデジタル3D実写映画『戦慄迷宮3D』が公開されることになり、柳楽優弥が主演を務めることが明らかになった。監督は、映画『呪怨』シリーズで知られる清水崇。カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した経験を持つ柳楽と、世界的なクリエーターとして知られる清水監督がタッグを組むとあって、早くも世界中から注目が集まっている。
本作で画期的なのは、近年ブームになりつつあるデジタル3D映画を、日本では初となる実写映画で製作した点だ。しかも従来の3Dとは違い、映像が飛び出すだけでなく、奥行きを感じるのが最大のポイントで、まるでその場にいるかのような臨場感が味わえる。タイトルからもわかるように、本作はホラー映画であることから、デジタル技術を駆使した3D映像で作るには最適の作品といえる。どこからともなく現れる幽霊や不気味な廃屋などを、3D映像で観ることによって恐怖が倍増すること請け合いだ。
主人公のケンにふんする柳楽は「怖いものが苦手だから、自分がスリラー作品に参加することはどうなのかと思ったが、作り手側はあまり怖くないかもしれないと思い直して参加した」と本作に主演することになったきっかけと、実はホラーが苦手であることを教えてくれた。さらに、「世界進出した清水監督と一緒にお仕事ができるだけで、自分が俳優をやっていく上で財産だと思った。監督は、怖くもないし偉そうでもない。でも、何も言わないわけでもなくて、これがホラー界の世界ナンバーワンかと感慨深かった」と清水監督と一緒の現場を楽しんでいる様子だ。そして、「今までの自分を打ち破りたい。常に進化したいと思っているから、新ジャンルの作品を進化の第一歩にしたい」と意気込みを語った。
一方の清水監督も、「久々の映画ですが、また怖いの撮っちゃいます(笑)。僕自身、幼少期は怖がりだったのになぜなのか……? 今回の物語はもろにその辺に触れています。実力、センスのある若手がそろってくれたし、しかも3D! 怖がりの方もぜひ観てほしいですね」と期待十分にコメントを寄せた。
舞台となる「戦慄迷宮」とは、実際に富士急ハイランドにある廃虚と化した病院を舞台にしたお化け屋敷のこと。歩行距離約700メートルを誇る世界一長いお化け屋敷として、ギネスブックにも認定されている世界的に有名なアトラクションだ。実際にこのアトラクションを巨大なセットに見立てて撮影が行われているが、アトラクション内で紹介されている物語の再現版ではなく、5人の男女が訪れた病院が、不気味な迷宮と化し、次々と殺人事件が起こるというオリジナルストーリーが展開される。キャスト陣は柳楽のほか、蓮佛美沙子、勝地涼、前田愛、水野絵梨奈、そして松尾スズキが出演する。
6月にクランクインし、撮影は6月いっぱいまで行われる予定だ。すでに世界配給も視野にいれて製作が進められているが、具体的に何か国で公開されるかは確定していない。主演の柳楽も「3D映画ということで、演じ方は一緒でも、見え方が全然違うから、どう映るか楽しみ」と期待している本作が、どんな作品に仕上がるか注目だ。
映画『戦慄迷宮3D』は10月より新宿バルト9、梅田ブルク7ほかにて世界最速公開