山下達郎が初の長編アニメ主題歌!『時をかける少女』の細田守監督新作『サマーウォーズ』で
筒井康隆の名作を長編アニメ化し、そのクオリティーの高さで圧倒的な支持を得た長編アニメ映画『時をかける少女』の細田守監督の新作アニメ映画『サマーウォーズ』の主題歌を山下達郎氏が担当することが、10日わかった。山下氏が長編アニメの主題歌を担当するのは34年に及ぶ自身の音楽キャリアの中で初めてとなる。
その曲名は「僕らの夏の夢」。山下氏自身が本作『サマーウォーズ』を鑑賞し、かなりハマったようだ。「古き良き日本の原風景と、目くるめくサイバー・ヴァーチャル・ワールドの乱れ打ちに、思わず仕事モードも忘れて見入ってしまいました。こんなすてきな作品のテーマソングを担当させていただき、本当に幸せです。作品の素晴らしさをより一層引き立てることができればと、頑張って作りました」と作品をたたえ、大御所でありながらも謙虚な発言を寄せた。
また、細田監督は「『サマーウォーズ』には、大きくて普遍的な愛の歌が必要でした。それを歌えるのが山下達郎さんだったのです」と映画のイメージと山下氏起用の理由を述べた。
山下氏は昨年3月、話題のドラマ主題歌としてリリースしたシングル「ずっと一緒さ」が大ヒットし、CDの発売に合わせ、CD購入者限定のアコースティック・ミニ・ライブを実施。デビュー32年目にして初の出来事にチケットは争奪戦となった。その後、昨年12月より今年の5月まで27都市50公演という、大規模の全国コンサートツアー「Performance 2008-2009」を実施。全公演ソールド・アウトとなった。そして6年ぶりのツアーとは思えない、ハイクオリティーのパフォーマンスを見せた約3時間半のステージは大盛況となった。
そのツアー後半、細田監督が本作の主題歌書き下ろしを依頼。山下氏は監督の熱い思いを受け、楽曲制作を開始。後日デモ音源を聴いた監督が「これは素晴らしいではなく、すてきですね」と感想を述べた新曲「僕らの夏の夢」が完成した。
映画『サマーウォーズ』はふとしたことから片田舎の大家族に仲間入りした天才数学少年が、突如世界を襲った危機に戦いを挑むことになる。
映画『サマーウォーズ』は8月1日より全国公開