泉谷しげる、あのアニメ界巨匠の新作を「とんでもねぇ映画」
押井守監督が原案・脚本を手掛けたアニメ映画『宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-』(西久保瑞穂監督)の初日舞台あいさつが13日、東京・テアトル新宿で行われ、主題歌を提供した歌手の泉谷しげるが、持ち前の毒舌でアニメとしての異彩ぶりをたたえた。
本作は孤高の剣士、宮本武蔵が記したとされる「五輪書」をベースに、武蔵の人物像に独自の解釈で迫った伝記ドラマ。歴史を検証するドキュメンタリーのような演出と構成が全面に押し出された異色作だ。
当初イメージしたものとまったく異なる作品に仕上がったことについて、泉谷は「とんでもねぇ映画。それならそうで言ってくれれば、曲は作らなかった。アニメ界にケンカを売ってるのか? っていう作品。良さがうまく伝わればいいが……」と毒舌全開で絶賛。
映画通としても知られる泉谷は、これまで数多くの押井作品を観てきたといい「押井さんのやることは読めない! 推測不能だよ。決して一つのカテゴリーに収まらない」とコメント。“強敵”押井監督との主題歌提供を通じた真剣勝負を「こっちも簡単に収まらない努力をした」と楽しげに振り返った。
本作は、韓国の「プチョン国際ファンタスティック映画祭」(7月16日から26日)、スイスの「ロカルノ国際映画祭」(8月5日から15日)に正式出品されることが決定しており、国際的な注目も集めている。
映画『宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-』はテアトル新宿ほかにて全国公開中