超A級!テレビドラマの最高傑作「ギャラクティカ」最優秀テレビ番組賞受賞!
機械生命体と人類の戦争の中で繰り広げられる人間ドラマを描いたサバイバルアクション・ドラマ「バトルスター・ギャラクティカ」がアメリカのテレビ批評家たちで構成されるテレビ批評家協会賞の最優秀テレビ番組賞を受賞したことがわかった。
「バトルスター・ギャラクティカ」は大枠では機械軍と人間軍の宇宙での戦いというSFドラマだが、戦いの中で生じる人種や階級、労働や家族、そして真の平和と戦争の意味などを浮き彫りにしていき、その内容は時に哲学的でもあり、SFファンのみならず幅広い層に人気が高い。特にシーズン3に入ってからは、サイロン軍に制圧され、自爆テロなどで抵抗する人類軍の心の葛藤(かっとう)までもが描かれ、思わず今現在地球で行われている争いごとに自分たちを置き換えて観ずにはいられない。SFドラマというと特撮やCGに目がいきがちだが、逆に人の内面に踏み込んでいく内容に、ドラマの練りに練った構成と完成度の高さがうかがえる。
「バトルスター・ギャラクティカ」はSFばかりを放送するテレビ局・SyFy(サイファイ)チャンネルで放映されていたが、同チャンネルの番組がこの賞を受賞するのは初めて。まさにABC、CBS、NBC、FOXなどの4大ネットワークで放映されているテレビドラマや「LOST」などの人気番組を抑えての受賞となった。
アメリカでは2009年3月に最終話が放送され、大きな反響とともにその幕を閉じたが、その反響の高さからスピンオフドラマ「GALACTICA:RAZOR/ペガサスの黙示録」(9月25日DVDリリース)が製作されたりとその熱はさめやらない。
「バトルスター・ギャラクティカ」の物語は人類の生み出したロボット型生命体に10億人の人類が命を奪われ、生き残った50,298人が宇宙空母ギャラクティカに乗りこみ安住の地を求めて旅に出るところから始まる。50,298人で作り上げる脆弱な国家と強大なサイロン軍との対決の中で、さまざまな社会システムの矛盾や人間の心の葛藤(かっとう)を浮き彫りにしていく。