安田美沙子、収録現場で涙をこぼしたことを告白!メンタル面の波を克服
タレントの安田美沙子がこのほど都内でインタビューに応じ、声優に初挑戦した短編アニメ「キャラディのジョークな毎日」での奮闘ぶりやコンプレックス克服を語った。
本作は、世界のジョークを題材にした1話3分30秒のショートアニメ。今年4月1日から来年3月31日までの予定で、毎日1本ずつ計365本を放送中。安田は毎回オープニングとエンディングに登場するメインキャラクター、キャラディの声を務め、京都出身のセンスを生かして全編京都弁で演じている。
企画・プロデュースの古賀俊輔プロデューサー(「私立探偵 濱マイク」シリーズ)と、監修のCGアニメ監督・増田龍治氏が京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科の教員を務めることから、アニメーション制作は同学科の学生たちが担当。画期的な京都発のプロジェクトとあって白羽の矢が立てられた安田は、驚きながらもオファーを快諾した。
「自分の声は高くてアニメ声で子どもっぽくて嫌だなって、ずっとコンプレックスだった。人前で話すのも苦手だったので、この仕事のお話をいただいてすごくうれしくて、頑張ろうと思いました」と語る安田。収録は今年3月から始まり、2か月に1度京都で行われ、放送に合わせて1年間継続中。うまくいかず、収録現場で涙をこぼしてしまったこともあるという。「メンタル面で波があったと思う。疲れていて気持ち的に落ち込んでいて、『テンションを上げなきゃ』と思ったんですが、気持ちのギャップの中で苦しくなってベソかいちゃって。そうしたら増田さんが来て、『こうするとホッとするよ』と言って部屋に横たわってみせてくれて。2人で横たわってゴロゴロしました。『きっと失敗するのが怖いんだね、大丈夫だよ』と言われて余計泣けてきてしまいました(苦笑)」 と振り返る。
努力の甲斐あって今では少しずつコツをつかみ、コンプレックスも克服。「気持ちを込めてみよう、こういう気持ちでやってみようと、毎回いろいろ考えながらやっています。今やっていることは夢のよう。演技の勉強にもなりますし、もっと声優の仕事をしたいと思うようになりました」と今では声優業への欲も出てきたようだ。楽しむ余裕が出てきたのは内容についても同じ。
日本製アニメでは珍しい強烈な人間風刺エピソードに、エンディングで突っ込みを入れる役どころで、どぎついジョークをしっかり理解し楽しんでいる安田。「ジョークは強烈ですけど、今の世の中を包み隠さず風刺して、みんなが言いたいこと、思っていることを表してくれているから気持ちいい。アニメでやるからこそ伝わるものがある。ビックリするエピソードもありますけど、今の世の中、ちょっとおかしいことや変な事件も多い、それを表現しているのかな? って。すごいビックリ! と思いきや、現実でも起こっているんですよ、と伝わればいいなと思います」と作品の本質につてい語る。
さらに、安田はジョークの中に隠された人間心理の真実を探究する自称ドクターという設定のキャラディを演じるうちに「人の本質を見るようになりました。嫌なことをされたら、何でこの人はこんなことをするのだろう、何か理由があるのだろう、と深読みする。それで例えば、寂しかったからこういうことをしたんだ、とわかれば、相手を嫌いにならなかったりするんです」と人間洞察力に磨きをかけている様子を語り、「キャラディには感情移入しやすいし、長編とか実写版もやりたいですね! スタッフみんなで話しているんです!」と今後の展開を期待させるコメントで締めくくった。
「キャラディのジョークな毎日」は、テレビ地上波(テレビ神奈川、テレビ埼玉、千葉テレビ、三重テレビ、京都放送、サンテレビジョン)やインターネット(BIGLOBEストリーム)で放送・配信中
第1話から第61話を収録したDVD vol.1が9月18日にジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパンよりリリース決定(税込み:3,990円)。以降2か月ごとに、全6巻リリース