『アイアンマン2』は3Dデジタル映画で上映?ディズニーのマーベル買収で何が変わるのか
ミッキー・ロークが悪役ウィップラッシュ、スカーレット・ヨハンソンがブラック・ウィドー役で参加している大ヒット映画『アイアンマン』のシリーズ2作目。先日、『アイアンマン』の原作コミックを刊行しているマーベル・エンターテインメントがウォルト・ディズニーにより40億ドル(約3,700億円)で買収されるという驚くべきニュースが流れたばかりだが、マーベルは『アイアンマン2』を3Dデジタル映画として上映しようと考えているようだ。映画サイトAin’t It Cool Newsが伝えたところによると、マーベルと『アイアンマン』シリーズを配給するパラマウント・ピクチャーズ、そしてマーベルを買収したディズニーは『アイアンマン2』の1分間の映像を3Dデジタル映画として変換し、現在同作が3Dデジタル映画として上映すべきか考慮しているとのこと。また、スタジオ側は3社の会社に『アイアンマン2』の全編を3Dデジタル化したときの費用や映像の違いを問い合わせているそうだ。撮影終了後に3Dデジタル化するのは、ティム・バートン監督の最新作映画『アリス・イン・ワンダーランド』と同じであるが、そうなるとマーベルが企画しているほかのヒーロー映画『アベンジャーズ』(原題)、映画『ザ・ファースト・アベンジャー:キャプテン・アメリカ』(原題)、映画『マイティ・ソー』(原題)も3Dデジタル化されるのか気になるところだ。
映画ファンやアメコミファンは、今回のディズニーによるマーベルの買収で映画の内容が子供向けになるのか、ミッキーマウスとスパイダーマンが共演するのかと心配しているようだが、映画『X-メン』シリーズを配給してきた20世紀フォックスは、今回の買収劇はシリーズの継続には影響しないと正式なコメントを発表しており、同じく『アイアンマン』シリーズ、『アベンジャーズ』(原題)、『ザ・ファースト・アベンジャー:キャプテン・アメリカ』(原題)、『マイティ・ソー』(原題)ともう1本のマーベル作品の配給権を持つパラマウント・ピクチャーズも同じである。そして、スパイダーマンやハルク、ドクター・ドゥームなどのアトラクション「マーベル・アイランド」を持つユニヴァーサル・スタジオも、今後も愛すべきマーベルのキャラクターたちとユニバーサル・スタジオで会えることを約束し、ユニバーサル・スタジオへ訪れるお客さまに今回の買収劇は何も影響しないと正式に発表している。今回の買収劇を皮肉って、ネット上ではスパイダーマンになったミッキーマウスやドナルドダック版ハルクなど多数の画像がアップロードされたが、1969年にDCコミックがワーナー・ブラザーズの子会社になったときのように悪いことばかりではなく、2社はよい組み合わせになるのではといわれている。