イアン・マッケラン『ザ・ホビット』について語る『X-メン』のスピンオフ映画への出演はなし?
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの新作『ザ・ホビット』(原題)へ出演することが決まっているイアン・マッケランが、同作と『X-メン』のスピンオフ映画に関して新しい情報を明らかにした。
イアンが、母国イギリスの映画雑誌エンパイア誌に対して語ったところによると、2部作構成で製作される『ザ・ホビット』の2本の脚本が間もなくイアンのもとへ届くそうだ。『ザ・ホビット』でイアンは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで演じた魔法使いのガンダルフ役を再び演じることが決まっており、現時点ではイアンのほかにゴラム役のアンディ・サーキスのみが『ザ・ホビット』へ出演する『ロード・オブ・ザ・リング』出身キャストであることを明らかにした。MGMの財政危機問題が発生したが、無事『ザ・ホビット』の制作費予算も決まったので近日中にキャスティングがスタートし、来年の春頃には撮影が開始されるとのこと。メガホンを取るギレルモ・デル・トロ監督がイアンに語ったところによると、『ザ・ホビット』の撮影は383日という長期間を予定しており、イアンはすでにギレルモ監督の才能にほれ込んでいるようだ。「ギレルモと(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを監督した)ピーター・ジャクソンは、とてもよく似ている。そして、彼らはとても異なっている部分も持っている。共通点が非常に多いのだよ。二人ともハリウッドには我慢ならないんだ。そして、二人とも素晴らしい想像力を持ち、流血とファンタジーにとりつかれている」とイアンは語り、ギレルモ監督がメガホンを取る『ザ・ホビット』の撮影が待ちきれないという様子だった。
J.R.R.トールキンの小説「ホビットの冒険」を映画化する『ザ・ホビット』は、ギレルモ・デル・トロ監督がメガホンを取り、ピーター・ジャクソンがプロデュースすることが決まっており、第1作目は2011年12月に全米公開される予定だ。現時点では、イアンとアンディ演じるガンダルフとゴラムのみしか再出演が決まっていないのは残念だが、当初はエルロンド役のヒューゴ・ウィーヴィングも引き続き出演することが予定されていたので、ほかの『ロード・オブ・ザ・リング』の旅の仲間たちが『ザ・ホビット』にもキャスティングされる可能性は高いだろう。
イアンは『X-メン』のスピンオフ映画『マグニートー』(原題)に関しても語っており、こちらは残念なことにまったく情報がなく、彼は自分が出演しないと考えていることを明かした。「『マグニートー』の脚本が出来上がっただろうと考えていたが、わたしはいまだ脚本を読んでいないのだ。推測すると、わたしは『マグニートー』へ出演しないのだと思うよ」と、イアンは『マグニートー』は若い時代のマグニートーが活躍する物語になるのではと語った。『X-メン』シリーズ3作でイアンが演じた悪役マグニートーはハマり役であり、原作とは異なるもののマグニートーの曲者もぶりを良く演じていたと評判だった。『マグニートー』は、『ブレイド3』のデヴィッド・S・ゴイヤー監督がメガホンを取ることが決まっているが、現在のところ撮影開始時期や公開予定時期などは決まっていない。