オタクばかりじゃない!『スター・ウォーズ』ライブに大人から子どもまでが大盛り上がり!
1977年の全米初公開から32年、世界中で今もなお、元祖のファンから新しいファンまで大人気を誇る映画『スター・ウォーズ』だが、映画とともに有名なサントラの大演奏会がロサンゼルスのNOKIAシアターで開かれた。
さん然とブルーに輝くNOKIAのネオンサインの下をくぐり会場ロビーに入ると、ありとあらゆる年齢層のお客さんでごった返している。ロビーの至る所には、映画に登場したキャラクタのコスチュームなどが分厚いガラスケースに入れて展示されており、その周りで『スター・ウォーズ』御用達のライトセイバーを誇らしげに掲げるファンや、ガッツリとコスプレでキメているハードコアのファン、そしてお母さんに手を引かれうれしそうに会場に入っていくチューバッカの格好をした小さい男の子などなど、会場のロビーにいるだけで誰もがワクワクしているのが伝わってくる。
アリーナに入って、まず驚くのがレーザーガン・バトルのごう音である。そのほかにも、ポッドレースの効果音や、ライトセーバーのぶつかり合う効果音と共に、縦横無尽にグリーンのレーザー光線が頭上を走る。
着席して周囲を見回したとき、改めて目に付いたのはお父さんたちなど親に連れてこられているキッズ・ファンの多さだ。親から子どもへ受け継がれているスター・ウォーズのきずなである。往年のファンにとっては感動的な光景である。
開演時間を過ぎて、コンサート開始を今か今かと待ち焦がれている観客のワクワクが肌で感じられる中、約30分遅れで始まったコンサート。まずは『スター・ウォーズ』冒頭に不可欠の20世紀フォックスのファンファーレで始まる。これが生のオーケストラ演奏と来てるから会場はいやがおうにも盛り上がってくる。そして一瞬の静寂の後、お馴染み『スター・ウォーズ』のメインテーマが演奏され、アリーナ全体が興奮のるつぼである。オーケストラの高らかな演奏とともにステージ後方の巨大スクリーンに映し出される『スター・ウォーズ』名シーンの数々!
メインテーマの終了とともに、黒のタキシードに身を包み登場したC3POことアンソニー・ダニエルズ氏の登場で会場はますますヒートアップする。映画の中でも語るのが好きなC3POだが、この夜もそのダニエルズ氏が演奏の前にその曲が私用されたシーンについて説明MCを加えた。
その後20分の休憩をはさみ約2時間半のスターウォーズin コンサートだったが、エキサイティングな会場の雰囲気と生のオーケストラで体感できる『スターウォーズ』経験は、ファンのみならず万人が楽しめるイベントだったといえよう。(取材・文 神津明美 / Addie・Akemi・Kohzu)