ゴキブリ2,000匹を体に乗せて演技!『ソウ6』出演を勝ち取ったスクリーム・クイーンとは?
アメリカのリアリティー番組「スクリーム・クイーンズ」で過酷なサバイバル・ゲームを勝ち抜き、映画『ソウ6』の出演を勝ち取ったタネドラ・ハワードに話を聞くことができた。
女優経験ゼロのタネドラは、映画『ソウ6』の配役を勝ち取るために、リアリティー番組の過酷なサバイバル・ゲームに参加した。「サバイバル・ゲームの中で一番嫌だったのは、2,000匹のマダガスカルゴキブリを体中に乗せて演技をしたことね。それとグロテスクな血のりを頭から浴びたこともあったわね」と挑戦した恐ろしすぎるゲームについて回想する。
そんな過酷なゲームを勝ち抜いたタネドラは、無類のホラー好き。ホラーを好きになったきっかけは、モダンホラー小説界の巨匠スティーヴン・キングだという。「幼いころのわたしにとって、キングの本は、読み応えのある厚い本でしょ? それを集中して読んでいるうちに、いつの間にかホラー・ファンになってたの(笑)。もちろん映画化された作品もたくさん観たわ!」と楽しそうに話す。ちなみに一番好きなホラー映画は映画『チャイルド・プレイ』『エルム街の悪夢』とのこと。ちなみに『エルム街の悪夢』はジョニー・デップのデビュー作だ。それを指摘するとタネドラは「あら、本当!? それならもう一度観なきゃ!」と大興奮し、心からのホラー好きであることを感じさせた。
映画『ソウ』シリーズは世界中に熱狂的ファン持つ。そのため制作には万全を期して、撮影も極秘のうちに進められた。「わたしが渡された脚本には、わたしが演じるシーンしか書かれてなかった。だからほかのシーンやほかの俳優の演技もまったく不明。しかも渡された脚本には『Evolution III』というまったく別のタイトルが書かれていたわ。わたし以外の誰かが脚本を読んでしまった場合、それが『ソウ6』だとわからないようにするためにね」と制作の内幕を教えてくれた。
しかし「スクリーム・クイーンズ」を経て、出演が決まった際にはインターネットを通してさまざまな誘惑があったという。「わたしがこの作品に決まるとわかったときから、インターネットのコミュニティサービスを通して、お金や旅行のチケットをあげるから、映画の内容を教えてくれという問い合わせがたくさんあったの(笑)」と有名になったことで新たなる苦労も増えた様子。ホラー映画に適した甲高い声を持つタネドラは、『ソウ6』以降も女優として活躍していきたいと抱負を語った。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
映画『ソウ6』は11月6日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開