沢尻エリカから電話があった!新作映画は急逝した加藤和彦氏が参加するはずだった…井筒監督激白!
31日、五反田のルーヴル-DNPミュージアムラボで開催中の展覧会「1800年前、エジプトに生きた女性たちの肖像」に関連して「キャラクターと映画」と題したトークイベントが行われ、井筒和幸監督が登場した。
「1800年~」は古代エジプト期に木版に写実的に描かれた女性肖像画を展示するという美術展。顔をテーマにしたトークイベントに参加した井筒監督は、映画のキャスティングという視点から、展示作品に描かれた顔について自由奔放に語っていた。好みの顔を聞かれた監督は「僕らは目を見るんですよ。キャスティングの時は役者さんの目しか見ないですね」と切り出し、「たとえば親子の設定の時なんかは似たような目の人を選ぶんです。骨格なんてどうでもいいんですよ。あとはどこから見ても麗人じゃない人が好みですね。麗人を選んでしまうと薄っぺらいんですよ」と映画におけるキャスティングの秘密を明かしていた。
「では映画『パッチギ』の沢尻エリカは?」という司会者の質問に「あいつフランス人の血が入ってるんですよ。普通のアイドルは自分の顔を気にしてちゃんと泣ける子は少ないけど、彼女は他人からどう見られるかなんて全然気にしない。そこがいいですね」と沢尻の良さを解説すると、突然に「彼女は今、スペインにいますけどね。そういえばこの間、スペインから電話をくれたんですよ」と激白する監督。「先日、舞台版『パッチギ!』の会見で冗談で『電話ちょうだい』と言ったら、今、ネット社会なんですね。スペインまでその話が広がってたみたいで、本人が電話してきたの。『言われたから電話しました』って。とても元気そうでしたよ」とその近況を報告していた。
現在は舞台版『パッチギ!』で忙しいかと思われた井筒監督だが、「世の中では舞台とか言ってますけどね、実は新作の映画を秘密で頑張ってたんですよ」と意外な新作の存在を明らかにしていた。さらにこの新作には音楽で先日亡くなった音楽家の加藤和彦氏が参加するはずだったことを明かし、「加藤さんが亡くなる10日くらい前かな。これから音楽の話をしようかと言っていた矢先に亡くなられてね。彼の遺言でもあったんで、彼のピンチヒッターをもうひとり立てて、僕は影から行政指導をするからね、と言っていたんですけども……。僕にとってはかけがえのない先輩でした」と、亡き天才音楽家を偲ぶ監督だった。
ルーヴル-DNPミュージアムラボは、ルーヴル美術館と大日本印刷による美術作品の新しい鑑賞法を提案する共同プロジェクト。ルーヴル美術館が培った研究成果と文化財普及のノウハウによってオリジナルに着目し、大日本印刷の情報加工技術と開発力によって、美術作品の新しい鑑賞方法を提案している。
展覧会「1800年前、エジプトに生きた女性たちの肖像」はルーヴル-DNPミュージアムラボで12月19日まで開催中