15年ぶり、忠臣蔵が映画化!役所広司と佐藤浩市でワーナー・ブラザースが製作決定!
“忠臣蔵”として世に知られる赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で、大石内蔵助率いる四十六士が切腹で主君に殉じた中、密かに生き残った2人の男の知られざる物語を描いた池宮彰一郎原作の「最後の忠臣蔵」がワーナー・ブラザース映画によって映画化されることがわかった。「忠臣蔵」はテレビドラマでは年末の定番だが、映画としては、意外にも1994年の、津川雅彦が大石内蔵助演じた『忠臣蔵外伝 四谷怪談』、高倉健が大石内蔵助を演じた『忠臣蔵・四十七人の刺客』より15年ぶりとなる。(※「忠臣蔵」では、四十七士と表現する場合と四十六士と表現する場合がある。『最後の忠臣蔵』では四十六士をとる)
映画『最後の忠臣蔵』では、役所広司と佐藤浩市が赤穂浪士の生き残りを務める。役所は、討ち入り前夜に逃亡したことで、「武士にあるまじき」と赤穂旧臣たちからさげすまれ、身を潜めて生きている瀬尾孫左衛門(せのお・まござえもん)という役どころ。この役を演じるにあたり、「迷いや苦悩と闘いながらも、最後まで武士として生き抜いた男を人間臭く、丁寧に演じたいと思います」と意気込みを語った。
一方、佐藤浩市は、討ち入りの事実を後世に伝えるために、大石内蔵助の密命で逃がされ唯一の義士生き残りとして旧赤穂浪士の支持も厚い寺坂吉右衛門(てらさか・きちえもん)を演じる。数あるオファーの中で本作を選んだ理由を「脚本を読んで、そのすばらしさに惚れ込み、出演を即決しました。これぞ、忠臣蔵映画の最高傑作になると、信じて。巨匠・杉田成道監督の演出のもと、役所広司さんとの本格的な共演になるのも、とても楽しみです」と自信を見せた。
また孫左衛門の近所に住み、可音に作法など女性としてのたしなみを教えている、ゆうを安田成美が演じ「元、太夫という女性でありながら母性が色濃く感じられる、ゆうという役を演じられるチャンスをうれしく思ってます。この役目を果たせるよう頑張りたいと思います」と母性を表現することに意欲を燃やしていることを明かした。
そのほかのキャストに山本耕史、伊武雅刀。 監督はテレビシリーズ「北の国から」で人間ドラマの描き方に定評のある杉田成道が務める。11月8日京都にてクランクインとなり、2011年正月に公開予定。