ラックスのCMでおなじみ!キャサリン・ゼタ=ジョーンズにインタビュー!「理想の彼氏」像とは?
映画『理想の彼氏』で主演を務めるキャサリン・ゼタ=ジョーンズに、映画の撮影秘話と、この映画のテーマとなる恋愛について話を聞いた。
「しばらくコメディーを探していたの」というキャサリンが、この映画への出演を決めたのは、彼女が求めていた要素がすべてそろっていたからだそうだ。「滑稽さがあるし、わたしが演じるサンディはほろ苦い経験をするけれど、まったく予期せぬところで恋を見つけるという点がとにかく気に入ったの。わたしが望むそういう要素がすべて、ひとつにまとまっていたのがこの『理想の彼氏』だったというわけ」と語ってくれた。
今作のヒロイン、キャサリン演じるサンディだけでなく、世の女性たちなら一度は「理想の彼氏」は見た目がカッコよく、高学歴、高収入……と考えたことがあるのではないだろうか。サンディは、完ぺきというわけではなくても、その理想を手に入れ、夫とかわいい二人の子どもと満足した生活を送っていた女性だ。しかし、夫の浮気からその理想が一気に崩れ、子どもを連れてニューヨークで新しい生活を始める。キャサリンはそんなサンディの境遇について、「離婚すると大変なのよ。自分の人生は完成されて、永遠に続くと思っているときに子どもを二人抱えて離婚。また最初からやり直さなくちゃならない。嫌な言葉だけど、“市場”に再び出て行って、大昔に終わったと思っていたデートというものをまたやらなきゃならないんだもの」と話す。
離婚をし、昔の夢だったスポーツ・チャンネルに就職したサンディと出会うのが、映画『ナショナル・トレジャー』でニコラス・ケイジの親友、敏腕ハッカーを演じたジャスティン・バーサ演じる、24歳にして妻に捨てられ、バツイチでフリーター、いわゆる草食系男子のアラムだ。その理想とはかけ離れたアラムにサンディはどのような魅力を見出すことになるのだろうか。キャサリンは、「繊細さと誠実さ、そして一緒に過ごす楽しさ」とアラムの魅力を表現する。また、「子どもたちに愛情と関心を持ち、楽しく過ごせる男性なんて、どんな女性にとってもポイントが高くなるんじゃないかしら」と彼がサンディの子どもと接する様子が魅力的だったと語る。それに、「人生の大きな部分、願望の大きな塊を失っているという点で、二人はよく似ているの。それで、お互い一緒にいることの楽しさと、心地よさを感じながら、ゆっくりと結ばれていく。その心地よさというのはいちばん魅力的な要素のひとつだと思う」と話してくれた。
サンディは、夫に裏切られ、男性に対する信頼、恋愛関係における自信をすべて失ってしまっていた女性だ。しかし、そのような障害があっても、サンディは「理想の彼氏」とはかけ離れているはずのアラムと恋に落ちていく。そんなサンディの姿から、「理想の彼氏」像を見直してみるのもいい。この作品は、男性に裏切られ、恋の自信をなくしてしまった女性に、「理想の彼氏」ばかりを追い求め、なかなかすてきな恋を見つけられない女性に、仕事や子育てをがんばる女性に勇気を与えてくれるはずだ。
映画『理想の彼氏』は11月27日(金)より丸の内ピカデリーほかにて全国公開