映画館で観たい名作50本はコレ!おすぎや小泉今日子、三谷幸喜らがチョイス!
30日、東京會舘ゴールドルームにて、「午前十時の映画祭」と題したイベントで上映される、何度見てもすごい50本を発表する記者会見が行われ、作品選定委員の品田雄吉、おすぎ、襟川クロ、東宝株式会社代表取締役社長の高井英幸、そして本映画祭企画プロデューサーの中川敬ほか実行委員らが登壇した。
本映画祭では、若い映画ファンの育成を目的に、1950年代から1970年代を中心としたアメリカやヨーロッパの娯楽作品を、1週間に1本のペースで50週間休まずに上映する。全国の主要都市のシネコン25館で、新しい字幕を付けて提供するという意欲的なプログラムとなっている。そして特別選定委員として、女優の小泉今日子、映画字幕翻訳者の戸田奈津子、漫画家の弘兼憲史、三谷幸喜らが参加。さらに4216名の一般投票による作品選定によって、このたび50本の作品が選ばれた。冒頭のあいさつでおすぎは、「わたしも最近ではタレントみたいなことが前面に出ていますが、中川プロデューサーに、50年代から70年代にかけての映画を選ぶということで声を掛けられて、とてもうれしかったです。わたしもそういう年になっているんだと思いました」と選定委員に選ばれた喜びを語った。
本映画祭の実現には権利関係のクリアが課題だった。実行委員の東宝東和の山崎氏は、「古い作品はDVD権が中心で、劇場上映権を誰が持つのかわからないケースが多く、権利者を探し出すのはひと苦労でした」とその裏側を明かしていた。特に、一般の観客投票で総合順位第1位になった映画『ショーシャンクの空に』が入っているが、本作の上映を実現するにあたり、「テレビとビデオの権利をワーナーが持っていたんですが、海外の権利元がわからなかった。そこで本作を制作したキャッスルロックという映画会社の社長に相談したりして、やっとの思いでアメリカのワーナーから許諾を取りました。一般投票第1位の作品なので、入らなかったらと思うとヒヤヒヤしました」とその苦労を語っていた。
こういった作品をDVDでなく映画館で観ることの意義について、おすぎは「映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』がヒットしたのもやはり大きな音と、大きなスクリーンで観たいと思ったからだと思う。そういう体験を誰かが発信した方がいいと思うからね」と今回の企画の成功に向けて決意を固めていた。
「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」は2010年2月6日から2011年1月21日まで、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国のシネコンで公開予定
主な作品ラインナップは以下の通り
『明日に向って撃て!』
『アパートの鍵貸します』
『アマデウス』
『雨に唄えば』
『アラビアのロレンス』
『ある日どこかで』(おすぎ選出)
『ウエスト・サイド物語』
『裏窓』
『映画に愛をこめて アメリカの夜』
『エデンの東』
『お熱いのがお好き』
『男と女』(弘兼選出)
『カサブランカ』
『クレイマー、クレイマー』
『刑事ジョン・ブック/目撃者』
『激突!』
『ゴッドファーザー』
『ショウほど素敵な商売はない』(品田選出)
『ショーシャンクの空に』(一般選出第1位)
『十二人の怒れる男』(三谷選出)
『スタンド・バイ・ミー』
『スティング』(襟川選出)
『戦場にかける橋』
『太陽がいっぱい』
『第三の男』(戸田選出)
『大脱走』(三谷選出)
『チャップリンの独裁者』
『追憶』
『鉄道員』
『天井桟敷の人々』(おすぎ選出)
『眺めのいい部屋』
『2001年宇宙の旅』
『ニュー・シネマ・パラダイス』
『バベットの晩餐会』
『薔薇の名前』
『パピヨン』
『羊たちの沈黙』
『昼下がりの情事』
『フィールド・オブ・ドリームス』
『フォロー・ミー』
『ブリット』
『ベン・ハー』
『北北西に進路を取れ』
『ミクロの決死圏』
『ライトスタッフ』
『ライムライト』
『レインマン』
『ローマの休日』
『ロミオとジュリエット』
『ワイルドバンチ』(品田選出)