『スクール・オブ・ロック』リチャード・リンクレイター監督、新作映画でのザック・エフロンを語る
映画『恋人までの距離(ディスタンス)』『スクール・オブ・ロック』などで知られるリチャード・リンクレイター監督が、新作映画『Me and Orson Wells』(原題)について語ってくれた。本作は、オーソン・ウェルズ(クリスチャン・マッケイ)に発見され、彼の舞台劇「ジュリアス・シーザー」に出演することになった青年(ザック・エフロン)を描いた青春ドラマ。
ザックのキャスティングについて「大変だったのは、青年役の俳優探し。この映画の大半は、青年の視点で動いているからオーソン役と対等に演技をこなせるほどのカリスマ性を持った人物でなければいけないと思った。ザックはまだ若いしアイドルという印象があるから意外なキャスティングだと言われるけれど、彼はあえてその印象を払拭するチャレンジを見せてくれた」と新たなザックの挑戦を明かす。
1930年代のジャズが大のお気に入りだというリンクレイター監督は、劇中のサントラを自身のコレクションから選曲。「もともとジャズが大好きで、選曲したほとんどの曲は当時のオリジナル版を使用しているんだ。1920年代あたりだと、曲に雑音が多くて使えないものばかりだけど、1937年くらいになるとレコーディング技術も発展して、クオリティーが高いんだよね」とジャズマニアぶりを披露してくれた。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)