マット・ディロン激白!残念に思っているのは、ホームレスにチャレンジした『聖者の眠る街』
青春スターとしてデビューし、現在ではコメディー作品やシリアスなドラマまでこなす演技派俳優に成長したマット・ディロンが新作映画『Armored』(原題)やこれまでについて語った。
本作にはマットのほか、ローレンス・フィッシュバーン、ジャン・レノ、スキート・ウールリッチなどクセ者俳優が総出演。彼らをまとめ上げたのは映画『モーテル』のニムロッド・アーントル監督。マットは「これまでリーダーシップのある監督と、まったくない監督と仕事をしてきたが、ニムロッド監督は常にリーダーシップを持っている男さ。これだけの俳優が共演する中で、一人一人の演技を最大限に引き出すことに成功しているからね」と絶賛する。
ちなみにマットの弟は映画『ブロブ/宇宙からの不明物体』や人気テレビ番組「アントラージュ★オレたちのハリウッド」に出演しているケヴィン・ディロン。弟の出演番組内で共演の可能性はないのだろうか? 「弟とは共演したいと思っているし、実際に何度か共演しそうな機会はあった。ただ『アントラージュ★オレたちのハリウッド』から出演依頼があったら、むしろ監督をしてみたいと思っているよ」と意外な抱負を語った。
これまでの出演作で一番好きなものは「監督デビュー作映画『シティ・オブ・ゴースト』かな? まるで自分の子どものように気に入っている作品だよ」とのこと。ちなみに一番残念に思っている作品は「映画『聖者の眠る街』さ。作品としてはよかったけれど、残念なことに観客はホームレスを扱った映画に金を払おうとは思わなかった。あの役は本当に大変だったんだけどね……」と残念そうに振り返る。
質問に答える表情やしぐさは、かつての青春映画に出演していたころのマットと変わりがないほど無邪気な雰囲気。反抗していた青年が、そのまま大人になったかのようだ。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)