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アカデミー賞初ノミネートなるか!?名優クリストファー・プラマーが文豪トルストイを熱演!

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クリストファー・プラマー
クリストファー・プラマー - Photo:Nobuhiro Hosoki

 小説「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」などを執筆したロシアの文豪L・N・トルストイを描いた映画『The Last Station』(原題)が完成し、トルストイを演じた名優クリストファー・プラマーに話を聞いた。本作はジェイ・パリーニによる小説「終着駅 トルストイの死の謎」の映画化で、トルストイの謎に満ちた晩年を描く。妻をオスカー女優ヘレン・ミレンが演じ、ほかにポール・ジアマッティジェームズ・マカヴォイなどが出演している。

 「トルストイの晩年を描いているところが気に入った。彼の人生の中で、晩年こそが一般の人とかけ離れずに、人間らしい生活を送っていた唯一の時期だから。それに彼の人生すべてを映画化しようとしたら、シリーズ化の大作になったろう(笑)」と出演理由を語るプラマー。俳優として長いキャリアを持つ彼は、世界的文豪を演じるにあたりプレッシャーはまったく感じなかったという。さらに役づくりについて「あえて伝記などは読まず、トルストイが書いた手紙を読んだよ。彼の人間味のあるプライベートな部分を知ることができるからね」と明かす。

 またプラマーは、これまでのキャリアについて「ターニングポイントは映画『サウンド・オブ・ミュージック』に出演したとき。最近では映画『インサイダー』のマイク・ウォレス役かな? 重要な役というより、作品の質が高かったおかげでわたしの評価も上がったという感じさ。ただ、わたしのホームは舞台だと思っているよ」と語る。

 本作の監督であるマイケル・ホフマンは、映画『素晴らしき日』『卒業の朝』などで知られる人物だが、舞台経験も豊富な演出家でもある。「それまでマイケル監督が舞台経験のある人物だとは知らなかった。監督になる前に俳優経験があったことは知っていたけれどね」とのこと。本作の演技で、オスカー候補とうわさされるプラマーだが、驚くべきことにこれまで一度もノミネートされていない。果たして本作がプラマーの最大のターニングポイントとなるか、注目だ。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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