西田敏行に単独インタビュー!『釣りバカ』最後の合体は燃えて…全員が号泣!
一流企業の経営者として悩み多き日々を送るスーさんと、趣味の釣りと家庭をこよなく愛する万年ヒラ社員のハマちゃんが織り成す人気シリーズの第20作目にして最終章作品『釣りバカ日誌20 ファイナル』。ハマちゃん役で多くの人々に夢や癒しを与えてきた西田敏行に『釣りバカ』最後のインタビューを慣行。撮影直後の様子や『釣りバカ』への思いを聞いた。
Q:ファンが待ちわびているシーンの一つは、やはりお決まりの合体シーンです。最後の合体をされた感想は?
合体シーンは僕らも燃えながら撮影に望むんですが、今回はスタッフもキャストもちょっとウエットになっていましたね。撮影のときは泣いてはいけないと思いつつも、僕はもちろん、みち子さん役の(浅田)美代子さんもちょっとうるうるきていました。しかもその合体のシーンが最後の撮影シーンだったので、カットがかかって監督の「オッケー。これですべて終了しました!」という声を聞いたときには、スタッフもキャストもみんな泣きながらハグをしました。この人は泣かないだろうというような、屈強な男性まで大泣きでしたね。
Q:劇中同様、ハマちゃんは日本中の人たちに愛されました。こんなにも愛された理由は何でしょうか?
やはりハマちゃんの自由で闊達(かったつ)に人生を謳歌(おうか)している生きざまだと思います。バリバリの仕事人間じゃない、ひたすら趣味の釣りに没頭して、すぐ家に帰りたがり、妻を愛し、上役にはタメ口を利く……。そういう浜ちゃんの姿を見て、日本のサラリーマンの人たちが、あんな風に生きられたら楽だろうな、楽しいだろうと思って観てくださっているのではないでしょうか。
Q:では最後に、西田さんからハマちゃんに贈る言葉をお願いします。
ハマちゃんとは22年間一緒に暮らしていて本当に楽しかったです。ハマちゃんを演じている間は、倒れたり病気になったりすることがなかったということを、僕の中で一つの誇りにしています。不思議なもので、病気になったのはすべてハマちゃんから外れているときでした。精神的にも肉体的にも、非常にいい状態でいられたからだと、今改めて感じています。ハマちゃんから元気をもらっていたんでしょうね。ハマちゃん、元気をありがとう!(取材・文:シネマトゥデイ 写真:吉岡希鼓斗)
映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』は12月26日より全国公開