アメリカで最も影響力のある映画評論家が選んだ2009年この10本はコレ!
アメリカで最も影響力のある映画評論家として知られるロジャー・エバートがシカゴサンタイム紙上で選出した2009年映画ベスト10本に、日本公開を控える話題作が顔をそろえた。
すでに日本で公開されているものでリストに入っているのは、クエンティン・タランティーノ監督とブラッド・ピットが組んだ映画『イングロリアス・バスターズ』、ニコラス・ケイジ主演の映画『ノウイング』の2本。
そして今後日本で公開されるであろう残りの8本は下記の通り。
映画『バッド・ルーテナント』
1992年に発表されたアベル・フェラーラ監督の超問題作を、ドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督がニコラスを主演に迎えてリメイクした作品。善と悪の二つの顔を持つ悪徳刑事の姿を描く。
映画『クレイジー・ハート』(原題)
ジェフ・ブリッジス演じるアルコール中毒の落ちぶれたカントリー歌手が、とある女性ジャーナリストとの出会いを機に、運命を変えていくドラマ。ブリッジスの演技は絶賛され、オスカー候補有力とされている。
映画『17歳の肖像』
イギリスの人気記者リン・バーバーの回想録を基に、ベストセラー作家のニック・ホーンビィが脚本を手掛けた注目の青春映画。年上の男性に恋する16歳の少女を演じたキャリー・マリガンが第67回ゴールデン・グローブ賞にノミネート。
映画『ハート・ロッカー』
イラクに駐留するアメリカ軍の中でも、最大の危険を伴う爆発物処理班の兵士を描き、2009年の賞レースを席巻した戦争アクション。命知らずの兵士と仲間との確執と友情を軸に、緊張感あふれる爆発物処理の現場をリアルに映し出す。
映画『プレシャス』
サンダンス映画祭でグランプリと観客賞の2冠を獲得し、トロント映画祭でも観客賞を受賞した話題の作品。虐待を受けながらも周りの力に支えられて人生を切り開く16歳の黒人少女の物語だ。
映画『ア・シリアスマン』(原題)
1960年代のアメリカを舞台に、踏んだりけったりな日常を過ごすユダヤ人大学教授の物語。映画『ノーカントリー』でアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞したコーエン兄弟の作品だ。
映画『マイレージ、マイライフ』
映画『JUNO/ジュノ』でその才能を高く評価されたジェイソン・ライトマン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎えて描く、リストラ担当者とその人間模様。第67回ゴールデン・グローブ賞では、最多の5部門にノミネートされている。
映画『ザ・ホワイト・リボン』(原題)
昨年のカンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールを受賞した作品。鬼才ミヒャエル・ハネケ監督が、ファシズムが台頭したころのドイツの村を舞台に、そこで巻き起こった事件を教師の目を通して描く。
オスカー賞レースをにぎわせる作品も入っており、日本公開の際には話題になること必至の8本といえるだろう。