アンジーのアクション満載『ウォンテッド』続編の可能性をジェームズ・マカヴォイが語る
映画『つぐない』『ウォンテッド』に出演し、人気急上昇中のジェームズ・マカヴォイが、新作映画『The Last Station』(原題)について語ってくれた。本作は、ロシアの文豪トルストイの謎に満ちた晩年を描いた作品で、マカヴォイは秘書ワレンチン・ブルガーコフを演じている。
「あると言ったら嘘になるね」とトルストイへの興味について明かすマカヴォイは「子どものころに小説『戦争と平和』を読もうとして、途中で断念したのを覚えているよ。それ以来読んでいないよ……」と笑う。
それでは、なぜ出演を決めたのだろうか?「まず、トルストイのあまり知られてない晩年を描いているのに興味を持ったんだ。僕が演じた秘書ワレンチンは、5,000ページもの日記を書いていて、彼の考えていることがそこから詳細に理解できて、まるで自分のことのように入り込みやすかった」と理由を明かす。
劇中ではトルストイが自分の声を録音しているシーンがある。実際に彼の声を蓄音機で聞いたというマカヴォイは「撮影前にマイケル・ホフマン監督が聞かせてくれたんだけど、秘書ワレンチンの日記のように、演じる上で非常に役に立って、トルストイとのつながりを感じさせてくれた。強烈な体験さ」とそのときの興奮を語ってくれた。
ちなみに日本でもスマッシュヒットを記録した映画『ウォンテッド』の続編製作の可能性については「年が明ける前に、一作目のティムール・ベクマンベトフ監督と電話したんだけど、そのとき彼は何も言っていなかった。でも、また映画の件で電話すると言っていたから、可能性はあるね」とのこと。
目をハートマークにしたような女性記者に囲まれながらのインタビューとなったが、マカヴォイのジョークが取材現場をさらに和ませていたのが印象的だった。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)