『ジェイソン・ボーン』シリーズ4作目はキャストを一新して流行の前日譚か?
昨年末に、監督として決まっていたポール・グリーングラスが降板したことが明らかになった『ジェイソン・ボーン』シリーズの4作目に関して、シリーズを通して主演を務めてきたマット・デイモンが口を開いた。
クリント・イーストウッド監督の新作『インビクタス/負けざる者たち』のイギリスプレミアに登場したマットが、シリーズ4作目はキャストやスタッフを一新して製作されるかもしれないとエンパイア誌に対して語った。「シリーズ4作目は、恐らくほかの主演俳優と監督によって、前日譚(ぜんじつたん)として製作されるかもしれないね」とマットは自分の考えを明かし、グリーングラス監督が離脱したあとに、監督抜きでは『ジェイソン・ボーン』シリーズの新作へ出演することはないと宣言した自らの気持ちを改めて表明した。「わたしたちは、あと5年間は(『ジェイソン・ボーン』シリーズの)次回作から離れていると思うし、まずは脚本をどうにかしないとね」と脚本の問題でシリーズ4作目の製作が中断され、スタジオ側との意見の相違でグリーングラス監督が降板した経緯を暗にほのめかした。
マットは以前から、シリーズ第2作目『ボーン・スプレマシー』と3作目『ボーン・アルティメイタム』でメガホンを取ったグリーングラス監督に対しての忠誠を口にしており、マットが新しい監督を迎えてシリーズ4作目を製作するのを拒むのなら、製作するユニヴァーサル・ピクチャーズとしてはシリーズを再起動する道を選び、『スパイダーマン』のようにキャストやスタッフを一新する可能性が高いだろう。スタジオ側が、オリジナルスタッフとキャストが納得する脚本、制作費の問題をクリアするまでシリーズ最新作の製作を中断するのか、それとも若い俳優や新しい監督を迎えて新シリーズを開始させるのか、今後の動向が気になるところだ。