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今年はどうなる?アカデミー賞ノミネーションをおさらい

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さぁ、今年はどうなる?-アン・ハサウェイと映画芸術科学協会の会長トム・シェラック
さぁ、今年はどうなる?-アン・ハサウェイと映画芸術科学協会の会長トム・シェラック - Photo:こはたあつこ

 2日(日本時間同日)、第82回アカデミー賞ノミネーションの発表がロサンゼルス、ビバリーヒルズの映画芸術科学アカデミーの会場で行われた。最多9部門にノミネートされたのは、ジェームズ・キャメロン監督の映画『アバター』とキャスリン・ビグロー監督の映画『ハート・ロッカー』。両監督は実生活で元夫婦だったため、両作品の元夫婦対決が注目を浴びた。

 また今年は、作品賞部門候補を従来の5作品から10作品に増やしたこも話題になった。実は、第16回の授賞式まで、作品賞は5作品に限定しておらず、10作品、なければ8作品など本数が多かった。今回の試みは、映画『カサブランカ』が作品賞を受賞した1943年以来となる。その結果、通常、なかなか作品賞候補に入りにくいSF作品の『第9地区』や、『カールじいんさんの空飛ぶ家』のアニメなどが日の目を見ることになった。ちなみに、アニメが作品賞にノミネートされたのは、1991年の映画『美女と野獣』以来だ。

 そのほかのノミネーション結果は、クエンティン・タランティーノ監督の映画『イングロリアス・バスターズ』が8部門、映画『プレシャス』が6部門、映画『マイレージ、マイライフ』『カールじいさんの空飛ぶ家』が5部門、映画『第9地区』『NINE』『スター・トレック』が4部門と続く。残念ながら、映画『崖の上のポニョ』は長編アニメーション部門には入らなかった。

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 主要俳優部門はほぼゴールデングローブ賞やSAG賞にならった結果となった。主演男優・女優部門では、有力視されていたジェフ・ブリッジスサンドラ・ブロック、また助演男優・女優部門では、クリストフ・ヴァルツやモニークなどがノミネートされた。意表を突いたのは、映画『クレイジー・ハート』で助演女優賞にノミネートされたマギー・ギレンホール。かねてから実力が評価されてきた女優だが、アカデミー賞の前哨戦とされるさまざまな賞では、見過ごされていた感があった。また、主演俳優部門では、経験者が多い中で、映画『ハート・ロッカー』の新人ジェレミー・レナーがノミネートされ、新たなスターの誕生を期待する声も高い。

 そのほか、下馬票では有力視されていたクリント・イーストウッド監督の映画『インビクタス/負けざる者たち』が作品賞に入らなかったこと、逆に下馬評が低かった映画『しあわせの隠れ場所』入ったことも話題となった。

 ノミネーションの発表を受けて、ハリウッドはもちろん、全世界の映画関係者や映画ファンが授賞の行方に注目し、映画業界は盛り上がりを見せる。第82回アカデミー賞授賞式は3月7日(現地時間)、ハリウッドのコダックシアターで開催される。(取材・文:こはたあつこ)

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