ナイナイ岡村、結婚願望が芽生える!?「走り疲れたら沖縄に行く」
沖縄を舞台に、サンゴの養殖に人生を懸けた男と彼を支え続けた妻の10年にわたる愛と感動のストーリーを描いた映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』で、笑いを封印してシリアス作品に挑んだ主演のナインティナイン岡村隆史と主人公のモデルである金城浩二氏に話を聞いた。
映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』は、「沖縄の海にもう一度きれいなサンゴ礁をよみがえらせたい」と一念発起した金城氏の実話を基に描かれている。海洋学者でも専門家でもなかった金城氏は、順調だった飲食店経営から一転、サンゴの養殖を試み、周りの反対や資金難を克服しつつ、世界で初めてサンゴの人工養殖と産卵に成功した。
この奇跡の物語の映画化にあたり、自身もダイビングが趣味で海が大好きだという岡村は脚本を読み、二つ返事で金城氏役を承諾。岡村は「最初は沖縄でロケができるのがいいなぁ」と下心があったものの、「実際、沖縄に行くと前の日どんなに寝ていなくても楽しく撮影できた」と振り返り、金城氏同様、沖縄の海に心惹かれ、ついには沖縄を第2の故郷と思うまでに至ったという。
撮影のたびに金城氏に会い、イメージを膨らませたという岡村は、金城氏と奥さんに理想の夫婦像を見たそうで、「だんなさんに、どうぞ好きなことをやってくださいと言える奥さんはなかなかいない」と感心。さらに「子どもができて、『お前の父ちゃんまたテレビでケツ出してたな』とかイジメられたら、金城さんの奥さんみたいに『お父さんは一生懸命やってるんだよ』と言ってくれるような人が理想」と結婚願望も……。
しかしどんなに家族の支えがあっても、数々の困難に遭遇すると初心を貫くことはなかなか難しい。岡村は「何かやると決めたらとにかく実行して努力する」という考えの持ち主。二人とも純粋に一つのことに取り組む姿勢が良く似ているからこそ、岡村演じる「ひたむきに夢を追いかける男」というキャラクターに説得力が増しているのだろう。岡村は、「大人になると、いろんなことをあきらめてしまいがちだけど、金城さんのように少年の心があれば情熱を取り戻せる。映画を観て、もう一度何かをやってみよう、今よりちょっと上を目指そうという気持ちになってくれたら」とコメント。さらに、「僕も芸能界で走るだけ走って一番を目指す。走り疲れたら沖縄に行くんで、そのときは金城さんのところで働かしてもらおうかな(笑)」と第2の人生の目標も明かしていた。
映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』は4月24日より新宿バルト9ほかにて全国公開