主演女優賞にノミネート!『17歳の肖像』のキャリー・マリガンを直撃!24歳で16歳を演じ切る
第82回アカデミー賞
映画『17歳の肖像』で第82回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされているキャリー・マリガンに話を聞いた。イギリスの人気ジャーナリスト、リン・バーバーの回想録を基に、ベストセラー作家のニック・ホーンビィが脚本を手掛けた注目の青春ムービーだ。
現在24歳のキャリーが演じたのは16歳の女子高生ジェニー。1961年のロンドンの郊外を舞台に、ジェニーが一回りも年の離れた男性(ピーター・サースガード)と恋に落ちるというストーリー。「わたしがもし16歳のジェニーだったら、雨が降っていたからって、見知らぬ男性の車には乗らないわね(笑)。けれど、わたしの父親が言うには、子どものころによくサッカーをして、のどが渇くたびに見知らぬ人の家をノックしては、水をもらっていたそうなの。現在ではありえない話だけど、当時はそれが普通だったみたいね」とキャリー。
「ワーキング・タイトル・フィルムズ(イギリスのプロダクション)が、新作を製作するたびに、わたしはオーディションに参加して、何人もの俳優たちが着いている大きなテーブルで脚本を読むテストをしたことがあるの」と明かすキャリーだが、本作にピーターの友人として登場するドミニク・クーパーとは、下積み時代からオーディション会場で顔を合わせていたそうだ。「わたしとドミニクは、よく同じテーブルに着いたことがあったわ。そのときのオーディションはとても小さい役だったけれど、二人ともとちって失敗(笑)。ちなみにあのときテーブルにいたわたしとドミニク以外の役者が全員合格して、その映画に出演していたわ!」とかなりのショックを受けたという。
あこがれている女優は、サマンサ・モートンにエマ・トンプソン、ケイト・ウィンスレットなど。批評家の間では本作および、キャリーの演技が絶賛されている。しかしその褒め言葉に対して、すべて冷静に受け止めたいという謙虚な姿勢を持っている。オリヴァー・ストーン監督の映画『ウォール・ストリート』への出演も決定しており、日本でも注目を集める女優になりそうだ。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
映画『17歳の肖像』は4月17日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開