ジェームズ・キャメロン監督の天敵コメンテーター、今度は『アバター』を「殺人映画」呼ばわり
『アバター』のジェームズ・キャメロン監督を「反キリスト」と呼んだコメンテーター、グレン・べック氏が、今度は『アバター』について「青い肌の種族の殺人映画」と逆襲した。
そもそも、ふたりが犬猿の仲となったのは2007年、べック氏がアメリカCNNのテレビ番組でキャメロン監督のドキュメンタリー「失われたイエスの墓」について「反キリスト運動に走っている」とコメントしたことが始まり。ベック氏はさらに1997年の大ヒット映画『タイタニック』についても「あんな映画を監督できるのは本物の悪党でしかない」と痛烈批判していた。その恨みを3年間温めてきたキャメロン監督は、先日行われた『アバター』のDVD発売記者会見の席でべック氏について「あいつはクソばか野郎だ。危険人物だよ」と反撃に出た。
キャメロン監督の「ばか」発言を受け、ベック氏は現在仕事をしているFOXニュースの中で、「あの時はふざけていただけだ。ジェームズ、何か君にヘンなことを言ったとしたら悪かったよ」と、謝罪の言葉。事は穏便に収まったかと思いきや、続いてべック氏は『アバター』のDVD発売会見の一部分を映像で紹介し、キャメロン監督が「地球温暖化を否定する頑固者を太陽の下に引きずり出して決闘したい」と語っていることを取り上げ、「彼が僕の『反キリスト』発言をそんなにシリアスに受け取るなら、彼には、真昼の決闘をするなんて脅しをかけるなと言いたいね。アメリカ人の79%は温室効果ガスが地球温暖化の重要要素だという話を信じていないんだから。その人たちをなぜ殺さなきゃならないのさ?」と、全く「謝罪」の気持ちはないよう。さらに、「この男は『青い肌の種族の殺人映画』で何億ドルも稼いでいるのに、3年も前の誰も覚えていないような話を蒸し返している」と語っており、舌戦の収束には程遠い状態だ。