『あしたのジョー』実写版、ジョーの宿命のライバル力石徹に伊勢谷友介が決定!
17日、実写版映画『あしたのジョー』で、山下智久ふんする矢吹丈の最大のライバルである力石徹を伊勢谷友介が演じると配給元の東宝が公表した。力石は原作ファンの間でもジョーと人気を二分するほどのキャラクターで、丈がプロボクサーを目指すきっかけとなる人物。
本作の伊與田英徳プロデューサーは、力石役に伊勢谷を抜てきした理由について「力石の魅力はカリスマだと思います。そのカリスマ性を持っている方は、伊勢谷さんしかいないと思いました。クールな中にある情熱、クレバーなんだけど動物的な躍動感がある、冷たそうだけど実はやさしい、そんな不思議ともいえる魅力を伊勢谷さんに感じていて、思い切ってオファーしました」と明かした。
そんなラブコールに、伊勢谷は「力石徹は漫画の中のキャラクターであり、実在する人間ではないのですが、多くの人の心に強く生きているキャラクターです。僕自身も彼の気迫に負けない、それ以上の執念をもってやり遂げたいと思います」と語り、激しいトレーニングで役づくりに挑んだという。
トレーナーである梅津正彦氏によると、「よくぞここまでついてきてくれました。腹筋のメニューなど、東洋チャンピオン時代(チーフトレーナーを担当していた)の内山高志選手(現・WBA世界スーパーフェザー級王者)と同じものをこなせるまでに」とチャンピオン級のメニューをこなしたことを教えてくれた。さらに、「内山選手も『あれと同じメニューをやらせているんですか!! 大丈夫なんですか? 俳優さんとは思えない!』と驚いています。ちばてつや先生も(伊勢谷さんの体をみて)『ほぉー、やってるなー』と感心されていました」と伊勢谷の頑張りをたたえていた。
伊勢谷を抜てきした伊與田プロデューサーも「トレーニングを重ねるにあたって、そのストイックさは力石そのもので、今は、力石が実際に目の前にいるかのように思います。山下さんのジョーとの対戦が今から楽しみでなりません」と自らの目に狂いはなかったことを実感しているようだ。
本作は、1968年から1973年まで週刊少年マガジンに掲載され、現在までに単行本2,000万部を売り上げた不朽の名作コミック「あしたのジョー」を映画『ピンポン』の曽利文彦監督がメガホンを取り、実写映画化した話題作。丈役、力石役のほかには、丈の才能を見抜くトレーナー・丹下段平役に香川照之が決定している。原作ファンの熱い思いに応えるべく、本気で役づくりで挑んでいる役者たちに期待したい。
映画『あしたのジョー』は2011年陽春全国東宝系にて全国公開予定