ネルソン・マンデラの元妻ウィニーさんが、プロデューサーへ「脅迫」の手紙
南アフリカ共和国で黒人として初めて大統領となったネルソン・マンデラの、元妻ウィニー・マディキゼラ・マンデラを描く新作映画『ウィニー』(原題)で、製作会社がウィニーさん本人から手紙を受け取っていたことがわかった。
カンヌ国際映画祭に出席していた本作のプロデューサー、アンドレ・ピーターセは、ウィニーさんの弁護士を通じて手紙を受け取ったと告白。その中身について、「好意的ではあるが、一部脅迫めいた内容だった」という。手紙の中でウィニーさんは、「脚本を見て、内容がよければ許可したい」「自分に有害な内容を含んでいれば、法的措置をとる」といったことを伝えてきたそう。
ウィニーさんは、投獄されたマンデラ氏の釈放運動に貢献したが、釈放後、1990年に離婚。その後、誘拐事件への関与や詐欺罪、窃盗罪などで有罪判決を受けるなど、波乱に満ちた人生を送っている。こうした内容について、メガホンを握るダレル・ロッド監督は映画の中で取り上げないつもりのようだが、「脚本は充分に練られており、登場キャラクターの誰からも影響を受けていない」と語り、あくまで脚本に沿って進めるよう。この映画は5月31日から南アフリカで製作開始となる予定で、ジェニファー・ハドソンがウィニー氏を、マンデラ元大統領をテレンス・ハワードが演じることが決まっている。