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寺島しのぶベルリン国際映画祭受賞作『キャタピラー』主題歌に元ちとせの反戦ナンバー!

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元ちとせ
元ちとせ

 今年2月に開催された「第60回ベルリン国際映画祭」で、主演の寺島しのぶが35年ぶり、日本人として3人目の快挙となる銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞した映画『キャタピラー』の主題歌が、元ちとせの楽曲「死んだ女の子」に決定した。

映画『キャタピラー』

 映画『キャタピラー』は、太平洋戦争のさなかに手足を失って帰還した傷病兵とその妻の姿を描いた反戦映画。今回主題歌に選ばれたのは、トルコ出身の詩人ナジム・ヒクメットが、広島での原爆を題材に書いた詩の日本語訳詞を元ちとせが歌い上げた楽曲だ。原爆によって命を失った女の子が「あまいあめ玉」をしゃぶる普通の幸せが欲しいと平和への思いを切実に歌うナンバーに仕上がっている。

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 元ちとせの3rdアルバム「ハナダイロ」の初回限定版として収録されたこの楽曲は、2005年8月6日に行われた、プロデュースを担当した坂本龍一と元ちとせによるパフォーマンスが大きな話題を呼んだ。このパフォーマンスを見ていた寺島は、「坂本龍一さんのピアノで元さんが広島の原爆ドーム前で歌われていたのを見たとき、魂の唄に涙が止めどなく流れてきました。この曲と映画が運命の出会いをしたと思っています」と以前からこの曲のファンだったことを明かした。

 本作のメガホンを取った若松孝二監督は、「元ちとせさんの『死んだ女の子』を初めて聞かせていただいたとき、大きな衝撃と大きな感銘を受けた。監督として映画『キャタピラー』で最も伝えたかったこと、それは忘れてはならないということ、その思いが奇跡のように重なった歌であった。元さんの表す歌の世界とこの映画『キャタピラー』を世界中に同時に発信したいと心から思いました」とこの楽曲をオファーした理由を説明。元ちとせは、「戦争が罪もない人々に与える苦しみや悲しみを改めて考える機会を持つことができた」と今回のオファーを快諾したようだ。

 本作は、6月19日より沖縄桜坂劇場、8月6日より広島ツネツイン本通り、8月9日より長崎セントラル劇場にて先行上映の後、終戦記念日の前日、8月14日より全国順次公開されることが決まっている。監督と、歌手の思いが合致し、また監督と主演女優が運命を感じた一曲「死んだ女の子」が、四肢を失い、顔は焼けただれた姿となって戦場から戻る夫を支える妻を演じる寺島の演技を彩る。

映画『キャタピラー』は8月14日より全国順次公開

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