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『シュレック4』が文句なしの全米第1位!『アイアンマン2』を引きずりおろす!-5月24日版

全米ボックスオフィス考

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日本での公開は、12月18日からだ! (映画『シュレック フォーエバー』より)
日本での公開は、12月18日からだ! (映画『シュレック フォーエバー』より) - Shrek Forever After (TM) & (C) 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

 前作から比べると少なめだが、それでも7,130万ドル(約63億7,200万円)をたたき出して今週全米ナンバーワンの栄誉に輝いたのは、映画『シュレック フォーエバー』だった。(1ドル90円計算)

 4,359館・推定9,500スクリーンという、アニメ作品にしてはかなりのスケールで封切られたこの映画『シュレック』シリーズ4作目は、前作の映画『シュレック3』の1億2,160万ドル(約109億4,400万円)、そして第2作目の映画『シュレック2』の1億800万ドル(約97億2,000万円)という封切り週末興行収入にははるかに及ばぬものの、アニメ作品のボックスオフィス記録の中で『シュレック フォーエバー』は歴代第4位に食い込んでいる(アニメ作品歴代第3位は、7,400万ドル(約66億6,000万円)の映画『ザ・シンプソンズ MOVIE』)。

 『シュレック フォーエバー』は、2,373館という記録的なスクリーン数で3D上映も敢行しており、同作品興行収入の61パーセントは3Dからの収益である。これに加えてIMAX上映館も194個所と史上最高の館数で同作品興行収入の7パーセントを占める結果となっている。ちなみに『シュレック フォーエバー』の週末売り上げにおいて、3DとIMAXの特別料金部分を合わせると1,300万ドル(約11億7,000万円)という額になり、3DとIMAXというギミックが興行収入において不可欠な戦力となっているのがわかる。配給会社パラマウント・ピクチャーズによると映画を観に来ていた観客の59パーセントが女性客、全体の56パーセントが25歳以下の年齢層だったという調査結果が出ている。

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 今週の第2位は、オーガとドンキーたちに王座を奪われてしまった映画『アイアンマン2』。とはいうものの今週は2,636万ドル(約23億7,240万円)の成績、そして封切り後3週目にして2億5,102万ドル(約225億9,180万円)という巨額な収益を上げており、今なおその記録を伸ばし続けている。

 第3位は、不完全燃焼の感ありで先週からワンランクダウンした映画『ロビン・フッド』。1,877万ドル(約16億8,930万円)の収益で48パーセントの下降率である。推定2億ドル(約180億円)の製作費をかけたといわれており、公開後10日間であまり元気のない6,662万ドル(約59億9,580万円)の合計興行収入ということで、苦戦を強いられている。

 第4位は901万ドル(約8億1,090万円)の売り上げで、映画『レターズ・トゥ・ジュリエット / Letters to Juliet』(原題)。先週と比べると33.5パーセントの下降率にとどめ、持久力の強さを見せている。今週は、先週の第1位から第4位までがそれぞれワンランク下にスライドした形になっており、第5位は先週第4位だったクイーン・ラティファ主演の映画『ジャスト・ライト / Just Wright』(原題)で429万ドル(約3億8,610万円)だった。

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 ちなみに、今週初登場なのにすでにトップ5圏外で情けない思いをしたのが『マクグルーバー / MacGruber』(原題)。昔の人気テレビアクション番組「冒険野郎マクガイバー」のパロディーで、人気テレ ビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のマイナーキャラクターを劇場用に映画化したコメディー作品。結果は、404万ドル(3億6,360万円)がやっとのトホホな成績となった。やはり元が弱い映画は、いくらお金をかけてもたかが知れているようで……。

 さて、今週末はいよいよ映画界のかき入れどき、そして夏の超大作シーズン正式開幕とされるメモリアル・デイ(戦没者追悼記念日)の連休ウイークエンドだ。次回のチャート争いは、完ぺきに男のコ映画vs.女のコ映画といった展開になりそう。

 チャート上位が予想される新作の1本目は、定例金曜日公開のところ特例で一足お先の5月27日公開のシリーズ第2弾映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』。前作同様、キャリー、サマンサをはじめとするオリジナル4人組が、ニューヨークと中近東をマタにかけて恋にバカンスにと大活躍。

 今回のストーリーはおなじみの4人娘が中近東のおしゃれメッカであるアブダビでバカンス。だが、何とそこでキャリーが元彼のエイダンとバッタリ会ってしまって……と、そこから始まるドキドキ大冒険。はたしてミスター・ビッグとの関係は……というのは観てのお楽しみ。前作同様、主人公たちのファッションを見ているだけでも楽しく、ビジュアル的にもおいしい映画に仕上がっている。

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 『セックス・アンド・ザ・シティ2』が女のコ映画なら、こちらは男のコ映画。演技派で知られるジェイク・ギレンホールが本格アクション・ヒーローに初めて挑戦する、人気ビデオゲームを映画化した映画『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』だ。この作品は、公開にあたりすでにゲーム・ファンのベースが固まっているということや『セックス・アンド・ザ・シティ2』がR指定のところこちらはPG-13と、ヤング層にもフレンドリーであることがアドバンテージ。そしてジャンル的にも、アメリカでは基本的に出せばとりあえずは当たる大型アクション・ファンタジー系ということで、その観点から見ても『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』の方がチャート争いで一歩リードしているという感がある。ただ、アクション・ヒーローとしてなじみがなく、少々ひ弱な印象のあったジェイクのマッチョぶりがどう転ぶかが勝負の分かれ道かもしれず、こうご期待といったところだ! (文・取材: 神津明美/Akemi Kohzu)

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