柴咲コウに美男大勢がひれ伏す壮観シーン初公開!二宮和也「子種を分けるのに苦労しない」と冷静分析
謎の疫病により男の人口が激減し、男女の役割が逆転した江戸時代を舞台にした映画『大奥』の製作会見が京都東映撮影所内の御鈴(おすず)廊下のセットで開かれ、金子文紀監督、柴咲コウ、二宮和也、佐々木蔵之介、玉木宏ら主要キャストが出席した。
会見当日は約150名のスタッフ、キャストが結集した映画『大奥』最大の見どころ、御鈴廊下の“朝の総触れ”のシーンを撮影していた。本作のハイライトとなるこの場面は、柴咲演じる女将軍、吉宗が将軍就任後初めて大奥の男たちと対面する重要な場面。それはまた、二宮演じる主人公の水野が吉宗と初対面を果たす瞬間でもある。金子監督は主人公二人の運命を感じさせるように、映像上の技巧を凝らして撮影し、「こんなにありえない世界なのに、本当にありそうな世界として描けている」と手応えを十分実感していることを明かした。
会見当日が撮影初日だったという柴咲は「今日が初日なので、まだ男ばかりというむさ苦しさも感じていません」と言い、二宮ら男性陣も「男が多いことに、そんなに違和感はなかった」と声をそろえた。その言葉どおり、初日に玉木とのラブシーンを演じたという佐々木が「気持ちを作って、それに体もついていって全力でやった結果、お互い心が通じ合えたかな。だから今は玉ちゃんとはオープンで」とコメントすれば、「玉ちゃん(笑)」とすかさず二宮がツッコミを入れ、終始和やかな雰囲気だった。また、二宮はこの設定での男性の価値について、「すごく希少価値が高かったと思います。大奥にあがっている人たちは一度も病気にかかってないんじゃないかなっていう気がしています。男子がすごく激減した世界で、男として生まれて生きてこられている、それはすごく貴重なので、チヤホヤされているってわけじゃないんですけど、付き合うというか、子種を分けるっていう点では苦労はしなかったんじゃないかなって感じはしてますね」と分析していた。
また、男女の立場が逆転したという設定ばかりが注目を浴びがちな本作だが、「社会のシステムが変わっても、本来の男らしさ、女性らしさはきっと変わらないんじゃないかと思う」という金子監督に役者陣も同調しているようで、こんなありえない設定だからこそ、本当のことが見えてくるという意見が散見された。
乗馬の場面がお気に入りだという柴咲からは「将来は田舎に越して、馬を足に生活したい」と仰天の発言も。金子監督は「柴咲さんのキーワードは『絶対』で、二宮くんが『生命力』」と言っているが、まさか本当に老後は馬と一緒に過ごすのか? 男性陣は「どれくらいハマってるんだ!」「すごいな」とまさに男顔負けの柴咲に脱帽しているようだった。
映画『大奥』は10月1日より丸の内ピカデリーほか全国公開