渡辺奈緒子、AV女優を演じ切り号泣！みひろの赤裸々半生体当たりで表現

　人気AV女優のみひろの自伝小説を映画化した、映画『nude』の撮影が30日に終了し、本作で体当たりの演技を披露した渡辺奈緒子が涙でクランクアップを迎えた。

　映画『nude』は渡辺がAV女優にスカウトされるというシーンで5月17日にクランクイン。役柄から、際どいシーンやセリフが求められ、戸惑うことも多かったそうだ。しかし、渡辺は毎朝、集合時間の20分前には現場入りし、体当たりで撮影に臨み続けた。そして30日の深夜、新宿にて最後のシーンを撮り終え無事にクランクアップ。撮影スタッフから大きな拍手と「本当にお疲れ様でした」と声を掛けられ小沼雄一監督より「頑張ったね」と花束を渡された瞬間から、渡辺の涙は止まらなかったそうだ。

　撮影を終えた渡辺は、「ここまで追い込まれるのか、と思うくらい毎日追い込まれました（笑）。短い撮影期間の中、わたしをそこまで持って行ってくれて本当に感謝しています。わたしがもっと成長して、ぜひこのスタッフの皆さんともう一度撮りたいです」とコメント。小沼監督も「女優さんがキャリアを積む上で通らないといけない道を、彼女は初めから体験することができて、ある意味幸せだと思います。本当につらいこともあったと思いますが、頑張ってくれました。彼女と、この作品に出会えたことを感謝しています」と渡辺を大絶賛した。

　本作は、みひろがAV女優という過酷な道を選んだ経緯など、自身の半生を赤裸々につづった自伝小説「nude」を映画化したもの。かなりの衝撃作になることは予想されていたが、みひろ役に抜てきされたのは、映画『リアル鬼ごっこ2』やカンヌ国際映画祭にも出品された北野武監督作品『アウトレイジ』など話題作の出演が相次ぐ若手実力派女優、渡辺奈緒子。渡辺は「自分の壁を壊して、挑戦したい」という決意のもと、みひろ役を引き受けたことを明かした。この映画『nude』で初主演というプレッシャーを乗り越えて難役を演じ切った渡辺は、女優として新たな一歩を踏み出したようだ。

映画『nude』は9月シネマート新宿、10月シネマート心斎橋ほかにて全国公開