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整形手術で大ブレイク!? エースのジョーこと宍戸錠の伝説とは?

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元祖チョイ悪!?宍戸錠 『拳銃残酷物語』より
元祖チョイ悪!?宍戸錠 『拳銃残酷物語』より - (c)日活

 石原裕次郎小林旭が活躍した日活アクションの全盛期に、個性的なアンチヒーローやアクの強い脇役として抜群の存在感を見せつけ、数々の伝説を残した宍戸錠だが、そんな彼の隠された秘密と魅力を検証してみた。

 1954年、約8,000人の応募者の中から激戦を勝ち抜き、日活ニューフェイスの記念すべき1期生に合格した宍戸錠。翌年には映画『警察日記』で若き警官を好演し、順風満帆な俳優人生のスタートを切った。宍戸人気を決定づけたのは、華麗なるガンアクション。小林旭と共演した『渡り鳥』シリーズや、「エースのジョー」のきっかけとなった映画『早射ち野郎』がおなじみだ。そればかりではなく、映画『殺しの烙印』『肉体の門』など鈴木清順監督作品ではクールで官能的な男のフェロモンを感じさせ、『河内ぞろ』シリーズといったコメディー要素の強い作品では人間味あふれるコミカルな味を出し、幅広い演技で八面六臂(ろっぴ)の活躍をしてきた。

 宍戸錠伝説といったら、まずはほおの整形手術を挙げないわけにはいかない。『警察日記』のときはスレンダーな正統派美男子だった新人の宍戸は、その翌年、とある作品の役作りのためにほおにシリコンを注入。しかも日活にはナイショだったというから、新人離れした度胸の良さと大胆さには驚きだ。整形手術によって知名度もアップした宍戸は、その後、アクの強い個性派へ路線転向し、結果大当たりとなった。そして、唯一無二の俳優として、宍戸は活躍の場を広げ、2001年には、約半世紀振りにトレードマークだったほおのシリコンを除去する手術を行い、宍戸は再びマスクを一新した。

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 整形手術で役者魂を見せるばかりではなく、宍戸はアクションも一級品だった。本格アクションのできる俳優として、実は日活では『渡り鳥』コンビの小林旭と宍戸が一、二を争う存在でもあったのだ。野球選手を演じた映画『川上哲治物語 背番号16』で、「ジャイアンツの二軍でなら通用する」と言われたほど若いころの宍戸の身体能力は抜群だった。宍戸が得意とした荒唐無稽(むけい)な和製ウエスタン、映画『紅の銃帯』ではスピーディーなガンアクションに激しいファイトシーンをやり遂げ、 馬で疾走する姿もさすがにサマになっている。

 日活アクションスターたち、さらには昭和の映画スターたちの中で、宍戸ほど強い個性を発揮した俳優はいただろうか。いま一度、俳優・宍戸錠の魅力を再確認してはどうだろう。

映画『河内ぞろ どけち虫』は6月23日午前8:30よりWOWOWにて放送。

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