76歳でこの美ぼう!いまでもバリバリ現役のアメリカのショービズ界お局に直撃!
コメディエンヌで女優、辛口コメンテーターとしても有名で、アメリカのショービズ界におつぼねとして君臨しているジョーン・リヴァーズが、彼女を描いた新作ドキュメンタリー映画『ジョーン・リヴァーズ: ア・ピース・オブ・ワーク / Joan Rivers : A Piece of Work』(原題)について語ってくれた。
50年間もアメリカのショービズ界に生き残ってきたジョーンは、その秘けつを「何でもやることよ!」と話す。その中には、テレビの通販番組で、宝石の宣伝なんかもしたことがあったそうだ。
しかし、そんな彼女もトークショーのホストをやっていた全盛期から、急に仕事がなくなった時期もあり、アメリカのエンターテイメント界でブレイク中の有名人たちに「5年もすれば、誰もあなたのことなんか気にしなくなるかもしれないんだから、ブレイク中の今をできる限り楽しみなさい!」と彼女らしいアドバイスを披露してくれた。
そんなジョーンには、映画の中で、カットしてもらったシーンがあるという。自殺した2番目の夫エドガー・ローゼンバーグの写真に向かい、「ファック・ユー」と言うシーンだ。「娘のメリッサにとっては、エドガーは父親だから、彼が映っている映像は、耐えられなかったみたいなの」と娘を引き合いに出した彼女だが、「これは家族の中に自殺者がいる人たちでなけば理解しがたいことだけれど、ずっと自殺者の死に対して怒りを感じていたりするの。わたしの場合は、彼の死から20年たった今もね……」と自殺した夫を責める彼女の口調からは、その過去のつらさが伝わってきた。
しかし、これまでの人生で後悔したことについては、「誘われた男と寝なかったことくらいかしらね!(笑)スタンドアップのショーの後に、声を掛けてきた男たちは結構いたのよ! 結婚していたから無理だったけれど……有名な俳優なんかもいたわね!」と言い放ってくれた。「後悔するのは、それをしないから後悔するの。わたしは、自分がやってきたことに、後悔なんてしないわ!」ということらしい。
現在76歳のジョーンだが、次から次へと出てくるジョークと辛らつな言葉は、まるで今が全盛期であるよう。「またトークショーをやりたい」とも話してくれた。トークショーの依頼は、10年先まで見据えて依頼されることが多く、「10年先は死んでいるかもしれないから、私には無理ね」などと語ったが、10年先も20年先も元気に活躍していそうなバイタリティーの持ち主だ。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)