映画『サイラス』で成人した息子と混浴する母親役!?マリサ・トメイを直撃！

　アカデミー賞に3度ノミネートされ、映画『いとこのビニー』で助演女優賞を獲得したマリサ・トメイが、新作映画『サイラス / Cyrus』（原題）について語ってくれた。

　本作は、7年前に離婚してからというもの、さっぱり彼女のできなかった男（ジョン・C・ライリー）に、ようやく彼女（マリサ・トメイ）ができるが、その彼女には20歳を過ぎた息子（ジョナ・ヒル）がいたことから予想外の展開が巻き起こるというコメディー作品。

　「人が典型的な女性だと思うような役は決して演じてきていないでしょ？　脚本では、いつもどこかエキセントリックな役を探しているの！」と意外な役柄へのこだわりを明かしてくれたマリサ。映画『レスラー』でのストリッパー役が強く印象に残るが、本作でも、とても個性的な母親役を好演している。それは、20歳を過ぎた息子と一緒にシャワールームに入るという奇想天外ぶりだが、「観客にこの親子は一体どうなっているの？　と思わせて、少し観客の発想をもて遊んでいるのよ」とその種明かしをしていた。

　メガホンを取ったマーク・デュプラス、ジェイ・デュプラス兄弟は、俳優たちと話し合い、脚本に即興でセリフを加えていく監督たちとして知られているが、マリサは「実際には、脚本に忠実にやっていたわ」と話した。しかし、やはり即興で加えられたセリフもいくつかあったようで、それはマリサにとって新鮮だったという。

　これまで数多くの役で、いろいろな表情を見せてきたマリサの次回作には、ジェニファー・コネリーやピアース・ブロスナンと共演する映画『サルベイション・ブルバード / Salvation Boulevard』（原題）が控えている。現在45歳のマリサは、年を重ねるごとにますます魅力的な女優になっている。（取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki）