49歳でもお肌つるつるのティルダ・スウィントンが一糸まとわぬ姿で体当たり演技
映画『フィクサー』でアカデミー助演女優賞を受賞したイギリス出身の実力派女優ティルダ・スウィントンが、新作映画『アイ・アム・ラブ / I Am Love』(原題)について、ルカ・グァダニーノ監督と共に語ってくれた。
ティルダ・スウィントンが出演した映画『フィクサー』写真ギャラリー
本作は、イタリアのミランでブルジョワな生活を送っていた女性(ティルダ・スウィントン)が、息子の友人と恋に落ち、悲劇の一途をたどってしまうというストーリー。ティルダは、一糸まとわぬ姿を果敢に披露している。
1994年にエイズで亡くなったデレク・ジャーマン監督作品の常連だったティルダは、ジャーマン監督の死で心にぽっかりと穴があいてしまったような状態のときに、グァダニーノ監督と出会ったという。「イギリス領事館のパーティーで出会ったの。彼はアーティストとして尊敬できるだけでなく、わたしと同じ感覚を持っていると思うの」と二人でよく映画の話をすることを明かしてくれた。二人の話題に上る映画は、映画『トランスフォーマー』からロベール・ブレッソン監督作品まで幅広いらしい。
そんなティルダは、今回演じたエマについて、「若いうちに子どもを産んだ彼女は、母親としてずっと家族を支えてきたの。でも子どもたちが大きくなって、自分を見つめ直したときに、息子の友人と出会ってしまったのよ」と話す。そして、エマは息子の友人と恋に落ちることを選んだというよりも、そうなってしまったのだろうと女性のさがに言及した。
一方、グァダニーノ監督は、「ここ30年くらい、個性的な映画音楽が少なくなってきたと思うんだ。俳優の顔やセリフにフォーカスするだろう?」と近年の映画音楽を批判し、「僕は、映画音楽は主人公のキャラクターと同じくらい重要なものだと思っているんだ」と音楽にこだわりを持っていることを明かしてくれた。この映画での音楽は、メロドラマ的で、ファンタジーの要素も含まれたものに仕上がっているという。
今年50歳を迎えるティルダだが、彼女の演技に対する果敢なチャレンジが年齢を感じさせない。本作での彼女の一糸まとわぬ姿にも注目だが、今後も素晴らしい演技を披露し続けてくれることだろう。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)