マイケル・ケインからショーン・コネリーの80歳を祝い「おめでとう」-エジンバラ国際映画祭
現地時間6月20日、第64回エジンバラ国際映画祭で、パトロンであるショーン・コネリーが、この8月で80歳になることを祝う特別上映会が開催された。上映されたのは、コネリーがマイケル・ケインと共演した1975年のジョン・ヒューストン監督映画『王になろうとした男』。上映会には、コネリーと、共演のサイード・ジェフリーが登場した。
まだ誕生日には早いが、マイケル・ケインから届いた「80歳おめでとう。すばらしい友がそんな年になるなんてあり得ない」というユーモアを込めたメッセージが紹介された後、コネリーが登場。割れんばかりの拍手に包まれ、開口一番「家に帰りたいよ」と笑わせた。本作中では小柄な体ですばしこい動きを見せているジェフリーも年をとり、コネリーがステージで手を引いてあげる一幕もあった。ひょうきんな雰囲気はそのままのジェフリーが「この映画には、ショーン・コネリー、マイケル・ケイン、そして私が出ています」と言っただけで、ドッと笑いがあがった。ギャグになるほど、桁違いに偉大なスター2人ということだろう。名匠の手による豪華な共演を、観客は大スクリーンで存分に楽しみ、終了時には再び大きな拍手となった。
例年、開幕と受賞セレモニーに登場し、映画祭の始まりと終わりを飾ってくれるコネリーは、パトロンとして20年を越えた。これからも、ずっと元気な姿を見せて欲しいと願った地元スコットランドのファンも多かったに違いない。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)