ポール・マッカートニー、ビートルズ映画は「うそっぱち!」と怒りつつもあきらめの境地
元ザ・ビートルズのメンバーで、現在も精力的な音楽活動を送っているポール・マッカートニーが、去年から今年にかけて公開されるビートルズにまつわる映画について「あれは本当のことじゃないよ」と声明を出した。
問題となっているのはサム・テイラー・ウッド監督の『ノーホエア・ボーイ』(原題)。ジョン・レノンの生涯を追った伝記映画で、複数の映画賞を受賞するなど高い評価を得ていた。
ポールは、ビートルズに関する映画が今も制作されていることに感謝の意を示しつつも「いくつか事実とは違うところがあって、それはとても残念だね」とコメント。「たとえば、映画の中で僕はジョンに殴られるけど、実際はそんなことはなかったよ。もっとも、映画の中の僕はクールだったから殴られても全然気にしないけど」と寛大なところを見せたポールは、本作のウッド監督にも同じことを告げたらしいが、「監督は、『だって、ポール。あれは映画なのよ!』と取り合ってくれなかったよ」と笑い交じりに語ってくれた。
ほかにも、ジョンがアルバムでヌードを披露しているのはポールのアドバイスがあったからだといううわさも「ジョンとヨーコはいつも、自分たちのやりたいようにやっていた。僕の入る余地なんてなかったよ」と一蹴。「もっともそうやって伝説はつくられていくんだろうけどね」と自分たちの手を離れた“ザ・ビートルズ”という存在をいとおしく思っているようだった。(BANG Media International)