実生活では離婚した二人、小泉今日子と永瀬正敏が夫婦役で共演!西原理恵子「毎日かあさん」映画化
西原理恵子の同名傑作ベストセラー漫画を映画化した映画『毎日かあさん』で、1995年に結婚、2004年に離婚した元夫婦、小泉今日子と永瀬正敏が夫婦役を務めることがわかった。
昨年から映画『いけちゃんとぼく』『女の子ものがたり』『パーマネント野ばら』と映画化作品が後を絶たない人気漫画家の西原。「毎日かあさん」は、西原一家の実際のエピソードを基にしており、多様化する価値観の中で、変化する家族の形と変わらない家族のきずなの両面を力強く描き出し、家族のきずなの物語として、シリーズ累計150万部突破の大ヒットを記録した。本作の映画化に、西原は「『毎日かあさん』は自分の人生の代表作になるかもしれないので、うれしくもあり心配でもあり、という感じですねホントに。自分の子どもが成人してどっか行っちゃうような感じですね」とコメントを寄せている。
また西原は小泉のキャスティングについて、「アイドルといっても、ちょっと『たたき上げ臭』のする人」「お互いいろんなことがあった同世代の女性なんで、いろいろあったね、というところを上手にきっとやってくれるんじゃないか」とコメント。期待を寄せられた小泉は、「大好きな作家、西原さんの、あの『毎日かあさん』を演れるなんて小躍りしたい気分です」と本作の出演を喜んでいる様子。また西原は、お父さん役の永瀬について、「鴨ちゃんっぽい人ですよね、雰囲気が。『どのツラ下げて帰ってきたんだい感』みたいのが映画の中でばっちり出ると思います(笑)。居心地の悪そうなお父さんの感じがよく出るんじゃないでしょうか」と評したが、永瀬は「僕にとっては久々の映画なので監督に身を委ね、皆で力を合わせ、愛される作品になる様、精いっぱい頑張ります」と意気込みを語った。
離婚後、2007年公開の映画『さくらん』でも共演していた小泉と永瀬の二人だが、離婚した二人が、夫婦役で共演するという異例中の異例の出来事に、西原は「いろんな喜びや、いろんな悲しみをね、同年代で経験してきて、あんたもいろいろあったろうね、という気がするんで、そんな感じでやっていただけたら」とメッセージを送っている。
当の本人、小泉は「永瀬氏との共演は、時が過ぎたといいますか、同業として戦える日が来たのだとうれしく思います。いろいろあったわたしたちだからこそできることがあるはずです。信頼する小林監督とそのあたりを探りながらよい映画になるように頑張りたいと思います」と元夫との共演について本音を明かした。永瀬もこの共演を喜んでいるようで、「以前から『いつかまた同じ現場に立てるといいね』と彼女と話していたことが、このすてきな物語で実現することを、うれしく思ってます」と語り、元夫婦だからこそ作り出せるすてきな映画の完成を予感させた。
本作のメガホンを取った小林聖太郎監督は、2006年公開の映画『かぞくのひけつ』でデビューし、日本映画監督協会新人賞や新藤兼人賞・金賞を受賞した注目株。「実在の人々を題材にしたベストセラー漫画が原作……というのは、映画の作り手にとって、チャレンジしがいがあると同時に、非常に手強い相手でもあります。『毎日かあさん』という原作に恥じない映画にできるのか? 不安はありますが、小泉今日子さんと永瀬正敏さんという心強い共犯者たちと一緒に、いい作品にすべく全力を尽くします。まぁ、とは言うても、そんな気負いなんて微塵も感じさせないような、軽やかでオモロい映画になったらいいな、と夢見ております」と人生は楽しいと心から思えるような映画の制作を目指しているそうだ。そのほかのキャストは未定だが、8月中旬クランクイン、9月下旬クランクアップ予定。
映画『毎日かあさん』は2011年新春全国公開