もしかして東宝の社員?ポケモン最新作、宣伝戦士コレエダーマン!今度の舞台はベルギー&オランダ!?
見よこのルックス! 頭の上の「コレーダー」で、ポケモン映画の情報をキャッチ! ベルトのバックルに名刺を携えた、その名も「宣伝戦士コレエダーマン」が、10日に公開された映画『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』の公開を記念して、映画『ポケットモンスター』シリーズの秘密、最新作の楽しみ方を教えてくれた。
映画『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』写真ギャラリー
今回、コレエダーマンが教えてくれた情報の中で一番興味深かったのは、「ポケモン映画では、サトシたちが訪れる街をどういうイメージにするかを決めるために、ロケハンという、いわゆる下見みたいなことを行っている」ということ。ゲームソフトからスタートし、テレビアニメ、映画へと進出を果たしてきた「ポケモン」が、実在の街をモチーフに映画作りをしてきたとは興味深い。今作に登場する「クラウンシティ」についても、「今回は、古い街並みと森が一体化した街をイメージしていたので、ベルギーとオランダにロケハンに行ったんだよ。世界遺産にもなっている、ベルギーの古都『ブリュージュ』などの街を参考に、クラウンシティのコンセプトは作られたんだよ! コレエダーマンは連れてってもらえなかったけどね!」と切なさまじりに教えてくれた。
またコレエダーマンは、「ポケモンはお話ができない」という話も明かした。しかし、今作に登場するまったく新しいポケモン、ゾロアとゾロアークのうち、少なくともゾロアは、テレパシーを使って話をすることができるそうだ。ゾロアークについては、「ゾロアークはどうだろう? それは映画館に観に行って確かめてね!」とはぐらかされてしまった。そんなゾロアとゾロアークは、ほかのポケモンにはない不思議な能力を持っていることが特徴。それがタイトルにもなっている「幻影」で、いわゆるまぼろしを見せることができるそうだ。その能力が、今作の大事件の原因となり、みんなを助けるきっかけともなっていく。
そのほかコレエダーマンは、今作に登場する陣内孝則が声優を務めるコーダイについて、メディアを操る男という設定だが、「コレエダーマンほど金持ちではない気がするよ」。加藤夏希が声優を務めたリオカがどうやって秘書になったのかについて、「そりゃあ、面接だよね。ちなみに、コレエダーマンになるにも、面接があるんだよ」。サトシとピカチュウがクラウンシティを訪れるきっかけとなるスポーツ「ポケモンバッカー」について、「これは想像だけど、サッカー好きとバスケット好きが集まって考えたスポーツだと思うよ!」と本当なのか、うそなのかわからない裏話を、適当に明かしてくれた。また今回、20年ぶりにクラウンシティを訪れるというポケモンのセレビィは、『劇場版ポケットモンスター/セレビィ 時を超えた遭遇(であい)』のセレビィとはどうも違うセレビィらしいということもほのめかした。
驚きの「ポケモン」の秘密から、本当なのかうそなのかわからない裏話まで教えてくれたコレエダーマンだが、最後はまじめに、「コーダイもゾロアークも、『あく』という設定だけれど、ポケモンの世界に凶悪な人やポケモンなんていないんだ。でも、人をだましたり、化かしたりするという意味では、『あく』なんだね。そこは、ポケモン映画を観て『こんなことをしちゃいけない!』とみんなに学んでほしい」とメッセージを伝えてくれた。
ちなみにコレエダーマンは、自身が握っているとっておきの秘密として、前売り券についている引換券でプレゼントされる「色違いのライコウ、エンテイ、スイクン」が、映画の中でも色違いで登場するともったいぶって教えてくれたが、映画『ポケモン』シリーズに登場する街は、実在の街がモデルになっているとか、ポケモンは話せないとかいう情報の方が、とっておきかも!? 何はともあれコレエダーマンは、「今年の夏も、『ポケモン映画』! コレエダー!!」との言葉を残し、疾風のごとく去っていった。
『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』は、古い街並みと近代的な建物が調和するクラウンシティを舞台に、街を破壊しようとするポケモン、ゾロアークにサトシとピカチュウが立ち向かう。『トイ・ストーリー3』『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』との激戦の中、「踊る」を抑えて2位に躍り出し、シリーズの強さを見せ付けた本作を、コレエダーマン情報を参考に楽しんでみてはいかがだろうか?
映画『劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』は全国公開中