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『ザ・コーヴ』アメリカでは絶賛する声が98パーセント!イギリスでは批判!「映画を観たほうがちゃんと攻撃できるのに!」

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映画『ザ・コーヴ』より
映画『ザ・コーヴ』より - (C) OCEANIC PRESERVATION SOCIETY. ALL RIGHTS RESERVED.

 映画評論家の町山智浩氏が23日、映画『ザ・コーヴ』上映中の渋谷、シアター・イメージフォーラムで行われたトークショーに出席。「『ザ・コーヴ』はなぜアカデミー賞を受賞できたのか?」をテーマに、本作に対するアメリカでの評価や日本での抗議活動について語った。本作は第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞している。

映画『ザ・コーヴ』写真ギャラリー

 アメリカ在住の映画評論家として幅広く活躍する町山氏は、「受賞した理由は分からないけど(笑)、アメリカでは絶賛する声が98パーセント。ただ、ほかの候補作がどれも地味だった、というのが一番の理由かもしれない」と分析。一方、イギリスのガーディアン紙が「政治的に偏りすぎている」と本作を批判しているなど、ヨーロッパでは賛否が分かれている状況を紹介した。さらに、「アメリカではヒットしていないから、製作費は回収できていないはず。儲け度外視のボランティア映画として、ここまで注目されれば大成功なのではないか」と語った。

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 度重なる抗議活動や街宣予告によって、一時は日本公開が中止になりそうだった映画『ザ・コーヴ』。こうした事態については、「イルカ漁の歴史や、イルカが持つ知能の定義など、ツッコミどころもたくさんあるから、映画を観ずに抗議するのは間違っている。映画を観たほうが『ここがおかしい』って、ちゃんと攻撃できるのに!」と提言。ちなみにトークショー前には、クジラ料理専門店で食事をしてきたといい、「今日食べた刺身がすごくおいしかった。子どものころ、給食で食べたクジラはまずかったのに……」と町山節で客席を笑いに包んでいた。

 シアター・イメージフォーラムの従業員に話を聞くと、映画『ザ・コーヴ』の客層はほぼ男女半々で、ほかの上映作品に比べて若い観客が多いそう。上映から3週間経つ現在でも、土日はかなり混雑しているとのことだった。

映画『ザ・コーヴ』はシアター・イメージフォーラムほかにて公開中

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